2013年11月5日火曜日

2013年11月5日

今日も一日中コーネル大学でいろいろなファカルティーと研究、政治、芸術、起業(ベンチャー)、教育の話しをいっぱいした。やはり、僕にはこっちの空気のほうがぴったりあってると改めて確信。一日中、好き放題に気兼ね無しに話しができる同僚が沢山いる。本当に、何も気にしないで話しができるのはありがたい。遠慮する必要がほとんど無い。

その中で、大学院生の話しがでた。コーネル大学の大学院(注釈:いわゆる理系のことしか知らないという前提)では、大学院生には全員、授業料と生活費が支払われる。最初の1〜2年は大学から支払われるが、それ以降は所属研究室の研究費から支払われる。

こういうシステムだと、ろくに研究費をとってこれていない研究室は学生をとれない。つまり、研究力のないラボは学生をラボに引き受けて研究をとおした教育はできないという自然淘汰が生まれる。

また、研究費から学生の授業料と生活費を払うのだから、1〜2年のトレーニング後に研究費をとっている対象プロジェクトに貢献できるようになれそうにない学生は入学させない。能力のないモーチベーションの低い学生をラボに引き受ける必要も無くなる。

さらに、研究費から大学院生に授業料と生活費を支払うことで、PIと大学院生の間には雇用関係が生まれる。なので、大学院生は責任をもってプロジェクトを遂行することが求められ、PIも必死で大学院生がプロジェクトに貢献できるように教えるし育てる。このようなPIと大学院生の関係において「学生なんだから」といったふざけた戯言は許されない。お互いに真剣勝負である。


それにしても、こちらの食べ物の量は半端じゃない、、、。