2012年8月13日月曜日

2012年8月13日

日本に3年住んで気づいたことのひとつ。
ア メリカは人種の坩堝なので、いろんな人種の人達が住んでいる。そして、みんなそれぞれの人種的バックグラウンドで見た目が全然違う。白人の中でも人種的 バックグラウンドが違うと見た目も、宗教も、文化も、言葉も、常識も全然違う。だから、見た目が違うので、他人は自分とは全く違う考え方を持っているのが 当然。自分のことが相手に解ってもらえなくて当然。人は人、と無意識のうちに考える。

ところが、日 本国内では、多くは日本人で、見かけもみんな同じなので、ついつい他人も自分と同じように考えるのが当然で当たり前だと無意識がはたらく。だから、他人が 自分と違う行動をしたり、自分とは違う価値観を持っていること自体が異常ということになってしまう。これが、日本を村社会にしている要因のひとつではない かと思う。

人間は、考えや行動が、視覚に強く支配されている動物である。したがって、見かけが同じだと、無意識のうちに自分の仲間、つまり自分と同じ考え方、価値観、をもっているのが大前提になってしまう。

僕が、日本に来て、よくまわりから言われる。
「Tom さんは、見かけが純粋の日本人で日本語もしゃべれるから、日本でとても大変だよね。Tomさんの中身は日本人じゃないのに、見かけが日本人だから、まわり と同じような考え方、行動、をして当然だと思われてしまう。だけど、Tomさんは、アメリカでの生活のほうが日本での生活より長いから、まわりの日本人と はかなり違う考え方、行動、言動をする。とても、損していると思う。Tomさんが、金髪で、青い目で、日本語喋らなければ、状況はかなり違うと思よ。」

納得である。