2013年3月2日土曜日

2013年3月2日

アメリカでも、ロックフェラー大学、CSHL、スクリプスなど、大学院大学があって、それらは全て「トップレベルの研究を通じて、若い人材を育てる」ことが 柱になっている。なので、トップレベルの研究あっての大学院教育である。なので、学生にあわせた「教育のための研究」はあり得ない。

しかし、日本の状況をみていると、どうもNAISTも含めて、僕の知ってる日本の大学院大学のいくつかは「教育のための研究」「研究を犠牲にしての教育」ということが前面に出過ぎているような気がする。これは、大学院大学ではなくて、ただの大学である。

個人的には大学院大学は「研究大学」であり、「トップレベルの研究を基盤にした大学院生教育」であるべきだと考える。

僕 は、今の日本の大学院大学を2つにわけて、ひとつは、修士号修得と就職対策を中心とした「専門高等教育大学院」と、もうひとつは、トップレベルの研究を通 じて若い人材を養成し、基本的に博士号修得を中心とした「高等研究大学院」。この2つの組織を一緒にすることは難しいので、この2つの組織は分けるほうが よいと思う。