2013年6月28日金曜日

2013年6月28日

学生さんたちと接して思うのは、本人は論理的に思考していると思っているが全然出来ていない場合が多いということである。日本にはかなりこの手の学生さんが多い。米国でもこういう学生さん達には時々出くわした。

こういう学生さんたちの何が問題かというと、物事を様々な角度から「多角的、多面的」に解析できていないという点に帰着するのではないかと思う。つまり、自分の既に知っている「狭い範疇」でのみ物事の論理性を組み立てようとするので、とても独りよがりな論点の組み立てになってしまうし、それで満足あるいは、自分は論理的な思考ができていると勘違いしてしまう。

これを解決する方法はあるのだが、それを日本では学校で教えない(教えることのできる先生がほとんどいない)。これは、学問の基礎なので、特定の科目を教える以前にしっかりこのスキルを学生さんに学ばせて習得させないと、いつまでたっても、物事の表面しか見えない、見ようとしない、深く考え見えていると「勘違い」したままで、学校や大学ではほとんど暗記にたよってしまう。

では、このスキルどうやって学べば良いのか。前にも紹介したと思うけど、とてもよい学習書が出ている:

The 5 Elements of Effective Thinking (Edward B. Burger and Michael Starbird, Princeton Press)

翻訳も出ている見たいです:「限界を突破する5つのセオリー: 人生の大逆転を生むスマート思考術」


ここに書いてあることを実践出来るようにし、実践すればよい。実践できるようになるにはけっこう訓練が必要となるが、どういった訓練をすれば良いかもこの本に書いてある。