2014年11月7日【学校の勉強はできて当たり前?】
学校の勉強は基本的に「教えてもらうことをきちんと理解して、それを応用できるようにすること」なので、きちんと真面目にしっかり時間をつかって学び、分からなければ先生やわかる人に理解できるまで教えてもあれば、ほぼ必ず理解できるようになる。なので、学校の勉強はできて当たり前。もし、できないのなら、それは本人の努力が足りないか、教える方の教え方が悪いかのどちらか、あるいは両方。
しかし、研究は、自分で何を研究するかを見つけてきて、自分で問題設定を行い、自分で解決方法や戦略を練り、そして問題を解決する、という作業。なので、その過程でどこかすれば、すべてがうまくいかなくなる。そして、うまくいかなければスタートラインに戻って、試行錯誤やトラブルシュートしながらやりなす。こういった作業を繰り返し、「稀に」成功する。これはそんなに容易いことではない。
なので、学校の勉強ができたからといって、研究もできるかというと必ずしもそうで無い。しかし、どうも学校の勉強ができたからそのまま研究もできると勘違いして研究を続けてしまう(そして、続けることが可能な環境も存在する)不幸なケースを頻繁に目にする。もっと、若いころに、本人が研究に適性があるかどうかを見極められるチャンスを多く作ってあげられると良いのだが。でも、今の日本の世の中の風潮は、なんでも頑張ればできる、みたいな嘘で子供や若い人たちを騙しているので、騙されている子供や若い人たちがかわいそう。