2010年5月27日木曜日

2010年5月26日

僕は多くの真のパイオニア的研究というのはかなり地味な研究だと考えている。もちろん、華々しいパイオニア的研究というのも無くはない。世間一 般また、多くの研究者は華々しい発見がパイオニア的研究だと思っている。僕は、パイオニア的研究とは今まであまり荒らされていないところを自分の知恵、努 力、本能など全てをつかって切り開いて行くような研究だと考えているので、華々しい可能性は低い。切り開き始めて、他人がそちらに注意を向けてくれるまで には結構時間がかかる。 反面、多くのただ単に地味なだけでパイオニア的な研究では無いものもある。この場合、研究者がほんとうに視野が狭い上に、研究のセンスもなく、 地味な研究でも必ずやいつかは陽の目をみると信じ続けて研究をおこなって行く。本人は自分の世界に閉じこもり、まったく冷静な判断が出来なくなって、ほん とうに感情で地味な研究を続ける。
これらの二つの地味な研究(パイオニア的研究とただ地味なだけの研究)の境界はかなりあやふやで見分けがつきにくい。これを見分けるのはかなりセンスや経験に基づくところが大きいと僕は思う。