2012年6月11日月曜日

2012年6月11日

東京大学名誉教授でNAISTの経営協議会議委員の石井紫郎先生が、NAISTの「せんたん」5月号の巻頭インタビューで、「集団で(外国へ)行く武者修行はなく、まさに単独でいろいろな体験をして鉄人になって行くことなのです。」と仰っている。

このことは、僕も過去3年間しつこく言っていること。いい加減、手取り足取りの海外研修はやめて欲しい。

現在、海外へ集団で語学研修・ラボステイに派遣するのに、NAISTバイオサイエンス研究科では、学生ひとりあたり35万円弱使っている。そこで、上記のことをふまえ、僕は以下の案を提案する。

学生1人あたり約35万円の予算を与え、英語で研究出来る能力をつけるために使わせる。どのように、使うかの計画書を学生一人一人に作成させ、それを教員でつくる委員会で審査し、認められた者に、その予算で計画を実行させる。計画書には、具体的な学習計画 (海外の共同研究ラボ滞在、国内外の語学学校、など、学生ひとりひとりの能力によって様々でよい) 以外に、必ず、具体的な最終目標(例えば、TOEICの具体的な目標点、など) と、その目標を何時までに達成する、という2点も明確に提示させる。その目標に、期限までに、到達できなかった場合は、単位を出さない。

如何でしょうか?

この案に対する批判のひとつとして「最近の学生さんはお子さまだから、とてもまともな計画書はつくれない」というのがあると思う(過去3年間の経験から、このての批判・意見がでてくるのは容易に想像できる)。

しかし、いつまでも学生(大学院生)を子供あつかいしていては、いつまでも子供のままで、じぶんひとりではなにも出来ない若者が増えるだけである。