2010年1月26日火曜日

2010年1月25日

マンハッタンでは町のいたるところで、色んなパーフォマンスが行われていて、その多くがかなりレベルの高いパーフォーマンス。地下鉄の駅でのバ イオリン演奏など、超プロ級の演奏が行われていたりする。美術館、ギャラリーも沢山あり、レベルが高い。ほんとに、本物を追求する姿勢が社会に浸透してい る。 日本でびっくりするのは、偽物がチヤホヤされる文化。音楽、芸術でも、信じられないほど、低レベルのモノや、他の物まねでもチヤホヤされている。というか、かえって本物を追求すると、相手にされなかったりすることも結構ある。
日本語に「上手」という言葉がある。これが、本物を追求する文化の発展を妨げているのではと僕は最近思う。何事も「上手」になっては、本物を追 求できない。日本では皆「上手」になろうと努力する。日本では、学問、勉強、仕事も「上手」になろうとするところがある。学校では、国語、算数、理科、社 会、音楽と行った各科目(即ち習い事)で、計算が「上手」になる、読むのが「上手」になる、実験が「上手」になる、楽器が「上手」に弾けるようになる、問 題を解くのが「上手」になる、といったことが求められ、学生さんたちもそれを目指す。これでは、本物は生まれない。
どうやったら、日本にもっと本物を目指し、本物が尊重される文化が根ざすのだろうか?