2010年1月8日金曜日

2010年1月7日

昨日の続き。では、日本に海外から勉強・研究に来たいと思う環境を作るにはどうしたら良いだろう。やはり、日本でしか学べないとか、日本でしか 研究できないとか、そういうものがないと来ないと思う。僕の研究分野(生命科学)で、その様なものはあるのだろうか?正直いって無いと思う。日本で現在行 われている、生命科学の分野のほとんどが、米国、ヨーロッパ、中国でもできる。その様な状況では、もっとお金があって、世界中から優秀な学生・研究者が集 まってくる米国や、科学の長い歴史のあるヨーロッパ、膨大なお金とすばらしい設備のある中国に人は集まる。お金は無い、英語のしゃべれる研究者が少ない、 閉鎖的社会の日本にわざわざ海外からは学生・研究者は来る訳が無い。 やはり、日本でしか学べないような、何か日本のお家芸みたいな生命科学の分野を開拓する必要があると思う。かといって、他の科学の分野は分らないけど、生命科学の分野で日本でしかできない、学べない分野はそんなに無いと思う。
もうひとつの方法は、日本の文化背景でしかできないような、研究・教育のシステムを確立し、同じことを学ぶにも、米国、ヨーロッパ、中国よりも日本の方が学びやすい、研究しやすい、そういったシステム作りが必要だと思う。
僕は、この二つについてもっと突っ込んで考えてみようと思う。そこから得られる答えこそが、日本が生命科学の分野で、50年後も存続できるかどうかの瀬戸際である今、必要なことだと思う。