2010年6月25日金曜日

2010年6月24日

昨日の続き。 しかし、前にも書いたように、日本の大学の先生方は雑用が多い (というか、僕からすると、どうも雑用を他人に任せるということが出来ないで、自分できちんと責任をもってやらないと気がすまない先生が多いように思う) ので、それこそ、60才を超えた頃には、普通の先生方はもうへとへとに疲れきっていて、定年するのが待ちきれないのかも知れない。
でも、そのような疲れきった先生方ばかりではなく、血の気の多い60才をゆうに超えた先生方も結構いらっしゃる。また、血の気は多く無くても、 サイエンスが楽しくてしょうがない60才をゆうに超えた先生方も結構いらっしゃる。このような先生方に定年を強制的に強いるのは酷だと思う。ラボを維持す るには研究費がないとしょうがない。でも、本人を強制的定年という制度で追放するのはどうかと思う。まあ、日本の大学(特に国立大学)は貧乏だから、経費 的にもギリギリのところでやっているので、難しいところも色々あるのだと思う。
まあ、僕的に考えると、どうしてもしょうが無ければ、研究の実績、実力があれば、海外の大学、研究所に移るということもありえなくはない。で も、僕のアメリカでの経験からすると、55才~60才を超えて、アメリカでポジションを得るには、結構Department Chair、Dean、DirectorとかいったAdministrativeなDutyが沢山あるようなポジションがほとんどになって来るので、日本 にそれまでずっといた先生方には(いくら世界でトップの研究をしていても)、このようなポジションをゲットするのはかなり難しいと思う。
(明日に続く)