2022年8月21日【研究に専念】 #研究の時間
日本の場合、大学教員とかの給料は大学から100%支給されている。大学は「教育機関」なので、大学から支給されている給料が100%なら、100%のエフォートは教育や大学の業務に費やすべし。研究といっても大学院生など学生指導による研究。
自分の好きな研究をしたければ、その分の自分の給料は自分で稼いでくるべき(例えば、外部研究費から)。
なのに、大学の業務(雑務)や教育に時間取られて研究できない、というのはお門違い。
研究に時間を費やしたいなら、その分の自分の給料は、自分で獲得した研究費から払うべき。
自分で「研究のために獲得した」お金で自分の研究の時間分の給料をカバーしてないのに、大学業務や教育で時間取られて研究する時間がない、というのは「わがまま」。
研究したければ、自分で「研究のためのお金」を稼いできて、それを自分の研究のための時間分の給料に充てるべき。
一昔前までは、日本の場合、自分(PI)の給料を外部研究費から出すことができなかったけど、現行の制度では、PIの給料は外部研究費から出せる。
また、大学ではなく研究所(例えば理研や各国研など)は、「研究」機関なので、研究のために給料が支給されるので、研究に専念したければ、そういう機関に所属するのもあり。
大学の任務は「教育と研究」なので、研究にも時間が割けるようにすべし、という反論もあるとは思うが、自分の給料の何%が教育で、何%が研究として支払われているかによる。もし、50%教育で、20%大学用務で、30%研究なら、当然研究は30%エフォートなので、それ以外の時間は教育や大学用務に費やしても文句は言うな、ということ。
要するに、自分の給料が何のためにどこから支払われているかで、自分のエフォートが何に使われるかが決まる、というシンプルなこと。
自分の路は自分で切り拓く。何事も他のせいにしない。子供の頃に教わった基本。
僕の場合、自分の給料は100%自分が獲得した外部ファンドから出しているので、100%研究に専念している。研究費足りなきゃ、文句言う前に自腹切る。