2010年9月30日木曜日

2010年9月29日

オランダ(アムステルダム)でも、朝一時間ほど走っている。運動にもなるし、滞在しているまわりの様子が回りを走ることでよく分る。僕は朝走る のだけど、こちらでは、朝7時でもまだ暗い。真っ暗。7時30分過ぎくらいから段々と夜が明けて、薄明るくなり始める。その代わり、夜は午後7時でもまだ 明るい。やっぱり、ヨーロッパは日本より西なのだと感じる。 僕はここでは、毎日、物理、数学、コンピューターサイエンスの人たちと沢山研究の話しをしていて、とても楽しく、毎日沢山のアイデアが生まれ る。アメリカにいたときのように沢山アイデアの交換が自由な雰囲気で、気楽にできるので、とてもうれしい。やはり、サイエンスの進歩には、気楽で自由でし かも知的な雰囲気が大切だと思う。
オランダは17世紀に医学がとても優れていて、ドンドン進歩していった。そして、医学者・医者の数が沢山増えたそうである。これらの医学者・医 者は新しいアイデア、新しい技術をお互いに自由に交換しあって、益々医学が進歩していったらしい。しかし、18世紀に入ると、あまりにも医学者・医者の数 が増えて、お互いに競争が厳しくなり、ひとりひとりが、新しいアイデア、新しい技術を秘密にするようになり、そのおかげで、オランダの医学はみるみると下 り坂になり、進歩のスピードが遅くなり、レベルが落ちて行き、衰退していったらしい。この事からも分るように、やはり科学の進歩には、自由にアイデア、意 見、技術を交換しあえる、雰囲気・環境がとても大切なことが分る。
日本のサイエンスも、このオランダ医学の衰退の歴史から、学ぶことがあるのでは、と僕は思った。

2010年9月29日水曜日

2010年9月28日

オランダのアムステルダムに来ている。僕はアムステルダムははじめて。さすが、海運・貿易で栄えたところだけあって、いろんな人種が入り乱れて いる。町にも、色んな国のカフェ、レストラン、などが沢山ある。英語は普通にどこでも通用する。町並みはマンハッタンにとても似ている(もちろん、マン ハッタンにあるような高層ビルはまったくないけど。)。マンハッタンはもともと、オランダ人が移民して出来た町だけあって、やはり町並みが似たのだろうと 思う。天気は涼しいと寒いの間くらい。毎日、小雨が時々降っている。地元の人に聞くと、9月・10月はこのような天気が毎日続くらしい。うわさ通り、街中 どこに行くも、みんな自転車。道路にはどこにも自転車専用道路が備わっている。びっくりしたのは、自転車専用道路はどうもスクーター(原付バイク)もOK らしい。色んな人種の人たちが多いけど、アジア系は少ない感じ。町の雰囲気が結構さばけてて、カジュアルなので、僕は結構好きになれそうな町です。

2010年9月24日金曜日

2010年9月23日

今、成田空港。これから、10月5日まで、アムステルダム。数学、物理、コンピューターサイエンス、ライフサイエンスの境界領域の勉強を沢山して来ます。あと、オランダのサイエンスも色々と見て来ます。あと、週末にフリーの時間があったら、ゴッホ美術館には行きたいです。 それにしても、今回の中国との外交。日本政府の対応、最悪です。今の日本政府に国際レベルでの研ぎ澄ました感覚を持った人はいないのでしょう か?国際レベルで通用する感覚、スキル、皆無です。ただ単なる頑固で融通性のない政府です。もっと、うまい事相手を丸め込む、国際的なスキル、というもの をもっていないのでしょうか。。。。国際レベルでは、頑固さは、通用しません。もっと、うまい会話術が必要です。まあ、国連でのスピーチを英語で出来ない ヒトが総理大臣をしている政府なので仕方がないのかも知れません。。。。でも、国連でのスピーチを日本語でやっている総理大臣を多くの日本の若い人がテレ ビで見てどう思うでしょうか?英語が出来なくても総理大臣になって、世界で活躍できるんだ、といった間違ったレッスンを若い人たちにもたらすのでは、と僕 は懸念します。
それにしても、MISIAはさすが。ちゃんと、英語でスピーチしてたし、心を他人に伝えるスキルがスゴイ。日本の総理大臣、その他の政治家さんたちも、人の心を掴むスキルをMISIAから学んだらどうでしょう。。。。。

2010年9月22日水曜日

2010年9月21日

大阪・梅田にもある、全国チェーンのBagel & Bagelというベーグルのカフェにこの週末行ってきた。バツ(X)でした。ニューヨークのベーグルにはほど遠いものでした。ただ単にモチモチしたパン で、あれはベーグルと呼ぶこと自体、犯罪だと思いました。あれは、お餅とパンのハイブリッド食品で、「もちパン」と呼ぶべきで、ベーグルと読んではいけま せん。ついでに言うなら、アイスカフェラテも頼みましたが、不味いこと、このうえありませんでした。コンビの出がらしコーヒーみたにまずかったです。おか げで、サッサとお店を出て、近くにあるサンマルクカフェで、アイスカフェラテを飲みなおしました。ついでにスイーツもオーダーしてしまいました。 あんな「もちパン」をベーグルと偽って売って、しかもあんな不味いコーヒーを出しているにも関わらず、お店は凄く混んでて、大繁盛でした。特に 若い女の子が多かったです。1人で来ている女の子も結構沢山いたので、ナンパしたいチャラ男君たちには、グッドスポットかもしれませんが。。。。

2010年9月21日火曜日

2010年9月20日

今日は敬老の日。なんと、現時点で、日本の総人口の23%が65歳以上だそうだ。これにはびっくり。確かに、町で見かける老人の数は日本はアメリカ(マンハッタンなど)に比べて多いような気がする。 しかし、最近の老人たちのマナーの悪いこと。どうしょうもない(大阪だからかも知れないが。。。。)。道には大勢で広がって歩くし、べちゃべ ちゃと公共の場(電車、飛行機、エレベーターの中、など)で大きな声を出して騒いでるし、吸ったタバコを道端にポイ捨てするし、電車ではエッチなスポーツ 新聞を読んでるし、だらしない格好で公共の場をウロウロしているし、国際線の飛行機のなかでは股引きだけで機内をウロウロしているし、どうしょうもない。
今、60以上の年代は、若い時に会社で一生懸命働いて、会社では超真面目に仕事をして、ボスの言う事を全てハイハイと聞いて、毎日残業、といっ た生活をする反面、仕事帰りには、接待と称してキャバクラまわり、また家庭に帰ると、家のことはなにもしないで、ダラダラした生活をしていた年代。だか ら、やっと定年退職して、このような地獄のような仕事一本の生活からとき放たれて、羽目を外して、騒ぎまくっているのかも知れない。お婆さん連中も、この ような我がまま仕事一本の夫の世話から解き放たれて、やはり羽目を外して、騒ぎまくっているのかも知れない。
やはり、人間バランスの取れた生活をしないと、どこかでそのつけがまわってきてしまうのかも知れない。若いとき、このような、偏った生活を長年 してきた世代は、歳をとって、それらから解き放たれたとき、異常な行動に出るのかも知れない。そのうち、日本では老人がもっともっと増えて、老人専門の キャバクラやホストクラブなんかが出てきて、そこでは定年退職して自由の身になった、老人たちが、若い子を相手に騒ぎまくっているようなことが近い将来く るのかも知れない(もし、これからの老人大国日本で老人相手にお金儲けをたくらんでるなら、このようなビジネスもありだと思うが。。。。)。
問題は、若い人たちのお手本となる老人が減ってきて、このようなだらしない老人が増えると、若い人達もドンドン駄目人間になっていく傾向になっ てしまうのでは、と心配だ。だから、今若い人たちが駄目になってきたと日本では騒いでいるけど、その原因のひとつは、お手本となる年配の人が少なくなって きた、ということにあるのではと、僕は思う。
僕も、若い人達のお手本となるように、自分の行動や言動には責任をもってがんばらなければと思う。

2010年9月22日

先週、共同研究の論文がNatureに3回のリバイズを経て、ようやくアクセプトされた。これは、共同研究で僕はコレスポンデンスではないけど、ホットし た。アクセプトされるまでに結構長くかかった。もう少ししたら、電子版に出るはず。昨日、NAISTの事務がプレスリリースするかと聞いてきたけど、コレ スポンデンスではないので、今回はパスさせて頂いた。 今回のこの論文の研究テーマはダメージを受けた組織の修復機構に関するもので、僕のラボでも結構メジャーに進めている研究テーマ。なので、これ からも僕のラボからこのテーマで論文をドンドンだしていきたい。この分野は結構奥が深く、超正統派の研究が出来そうだと考えている。

2010年9月18日土曜日

2010年9月17日

ここ数日で、ほんとに涼しくなってきた。今日の朝は湿気も少なく、少しひんやりした空気で、とても走り易かった。こんな日だと、2~3時間ゆっくりと長 く、景色のいいところを、ひとりで走りたくなる。でも、今日は仕事なので、1時間ほど走って、30分ほど筋トレしただけ。明日は、土曜日なので、もし今日 みたいな天気なら、2時間くらい淀川沿いを走ろうと思う。 12月に僕の好きなStingのコンサートが日本であるのだけど、チケットは完売。残念。10月に家のすぐそばの大阪城ホールである、ドリカム、槙原のコンサートも全部完売。残念。今度から、前もって、僕の芸能界関係者の知り合いに、チケット頼んでおこうと思う。

2010年9月17日金曜日

2010年9月16日

研究とは、答えのまだわかっていない事に答えを見つけたり、すでにある答えとは違う答えを見つけだす、という作業だ。 最近は情報検索ツールが発達しているので、ある問題に関して答えがわからないと、すぐ情報を検索して、既存の答えを探しだしてくる、という作業 をしてしまう。これだと、既存の答えをいかにはやく見つけだしてくるかというスキルは養えるが、答えのわかっていないモノの答えを見つけだしたり、既存と は違う答えを探しだしてくるスキルは養われない。
ちなみに、「答えのまだわかっていない事に答えを見つけたり、すでにある答えとは違う答えを見つけだす」秘策は、そういう答えが見つけ易いよう に、問題点をうまく設定する、こと。問題提起がうまいと、答えはほぼ確実に出てくる。一番大切なのは、いかに素晴らしい具体的な答えの見つかる独創的な問 題提起ができるかだと思う。それが出来ないと、いくらがんばっても、答えは得られないし、得られても、あやふやな答えだったり、陳腐な答えだったりする。

2010年9月16日木曜日

2010年9月15日

今日の朝は少し多めに泳いだ。今日は、何故かプールが結構空いてて、僕がいつも泳いでいる、上級者用の速く泳ぐ人達用のレーンも僕だけで、誰も ほかに居なかった。なので、メドレー(バタフライ、バック、ブレスト、フリー)のインターバルもチョコチョコいれて、結構ハードに沢山泳いだ。 前にも書いたけど、僕が沢山運動する主な理由は、沢山何でも食べても太らないようにする為だ。でも、実はもうひとつ理由がある。それは、規則正 しい、リズムのある毎日をおくるためだ。研究をするには研究が好きじゃないと長続きしないけど、それ以上に毎日コツコツ、研究したり、新しいことを勉強し たり、基礎の復習をしたり、本や論文を読んだり、研究費の申請書の案を練って、申請書を書いて、論文を書いて、ラボの皆とデスカッションして、と多くのこ とをしかも、コツコツ毎日、40年以上続けてやらなければ、トップレベルの研究を長い間維持して行くのは難しい。このようなことを毎日コツコツやるには、 かなりの辛抱強さが必要になってくる。この辛抱強く、毎日コツコツと、同じ活動を繰り返すのは、マラソンを走ったり、鉄人レースのトライアスロンをした り、山登りをしたりするのと同じようなものだと思う。このように、同じ活動を長い間繰り返しするには、規則正しさとリズムが必要になってくる。僕にとっ て、毎朝決まった時間に起きて、決まった時間に運動する事は、規則正しい生活とリズムのある生活を自分自身に強要することになる。僕は、ちょっと気を抜く とすぐだらけてしまうので、このように無理やり規則正しさとリズムを強要するようにしないと、すぐダメになってしまう。このような理由もあって、運動を毎 朝している。

2010年9月15日水曜日

2010年9月14日

日本は学歴社会だと、大昔からいわれているし、今でもそうらしい。でも、これは僕のような職業(大学での研究職)ではまったく無意味。 大学院博士号➝ポスドク➝大学・研究所の研究者・教授 といったキャリアを進む場合、どこどこ大学・大学院卒業というブランド名はまったく無意味。
大切なのは、(1)どのくらいハイクオリティ-の論文を筆頭著者でだしているか?;(2)それらの論文は本等に本人のアイデアで、自分で書いた ものか?;(2)自分の頭で考え、アイデアを出し、研究を遂行する能力があるか;(3)研究室・研究グループを運営する能力があるか?、といった点だと、 僕の経験から思う。
いくら、論文を沢山出していても、ただ単にボスのいわれるがままに、手を動かして実験をして結果を沢山だして、論文をだしていても、自分で考え、アイデアをだして、グループを運営していく能力がないと、独立した良い職は得られないと思う。
だから、学部生で、将来、大学・研究所の研究者を目指している人たちは、大学のブランド名より、その大学院または研究室に入り、そこで博士号を とる過程で、「本等に自分の頭で考える能力が養えて、後にポスドクまた独立した研究者として、ハイクオリティ-な研究を遂行していける基盤のつくれるとこ ろかどうか」ということを第一に考えて、大学院・研究室を選んだほうが良いと、僕は思う。このようなラボ・大学院をどのようにして、見つけて、どのように 選べば良いかは、いつでも相談にのるので、僕に気軽にメールしてください。

2010年9月14日火曜日

2010年9月13日

「考える人」という雑誌に出てた「村上春樹のロングインタビュー」を読んだ。あそこまで、色々とこれまでの長編小説の解説をされると、げんなりしてくる。あんまり、解説して欲しくない、と思った。想像力が完璧に潰された感じがする。 ところで、村上春樹は高校生の頃、ペーパーバックの洋書を次から次へと読みあさっていたらしい。僕も、中学、高校の頃は、英語のペーパーバック やその他の洋書を毎日読みあさっていた。バスケットボールをやっていたので、Sports Illustrated などの英語の雑誌も丸善でいつも立ち読みしていた。
それにまつわる、面白い話しがある。ある日、僕がいつものように、丸善でSports Illustrated を立ち読みしていたら、次の日に、僕が丸善で「金髪の女の人の裸が出ているPlayboy(洋書)」 を立ち読みしていた、と担任の先生に呼ばれて叱られた。どうも、PTAのおばはんが、買い物している時に、僕が丸善の洋書の雑誌コーナーで立ち読みしてい るのを見て、「広島学院の佐藤君が金髪の女の人の裸が出ているPlayboyを立ち読みしていた」と学校に通報したらしい(僕は背が高い広島学院生として 結構目立っていた)。どうも、オバサン連中には「洋書の雑誌 = エッチな雑誌 = Playboy」といった方程式が頭にあるらしい。弁解するのも面倒くさいので、担任の先生に「今度は立ち読みだけでなく、先生にも一冊買って来てあげま す」といったら、余計おこられて、職員室の前に、正座させられた。

2010年9月13日月曜日

2010年9月12日

この夏は、日本の大学(4つの別々の大学)学部3年生4人が数週間、僕のラボで勉強・研究を数週間やっている。特に早朝は、自分の頭で物事を論 理的に考え、様々な基礎知識の関係の深いところでの繋がりを学び、また、それらを他人に伝えるといった、受身授業が主体の日本の学校では余りやられていな いけど、アメリカやヨーロッパでは普通に行われている形式の勉強会を僕と一緒に毎日おこなっている。英語も少し教えている。勉強会のあとは、実験をおこ なったり、学部生同士で勉強会をしている。4人とも、大学のゲストハウスに寝泊りしているので、サマーキャンプみたいな感じである。 このような形式のサイエンスキャンプを夏休み、春休みに、学部の2年生、3年生を中心に毎年出来たら良いなと思っている。
なので、もし興味のある学部生さんたち(特にNAISTへの大学院進学をオプションの1つとして考えている学部生さんたち)は、何時でも、僕にメール下さい。

2010年9月11日土曜日

2010年9月10日

昨日から、世界柔道が始まった。昨夜、日本二つの金(男子、女子、一個づつ)、気持ち良かったです。全試合TVで見ました。相変わらず、外国人 選手の柔道はプロレスとかレスリングみたいで、嫌です。やはり、柔道の醍醐味は「静」の中の「動」といった「静けさの中の躍動感」だと、僕は思うのです。 この感覚は日本に長く住んだ(あるいは日本で育った)人にしかわからないものかも知れません。僕は「能」が好きで、ニューヨークに住んでいた時も、毎年 ジャパンソサイェティ-である、「能」の鑑賞に行ってましたが、「能」にも「静けさの中の躍動感」があると、僕は思うのです。アメリカ人の観客も沢山来て ますが、そのほとんどの人が居眠りしていたのを覚えてます。 ちなみに、僕がひとりで5~6時間ロード自転車で山中を走る時も「静けさの中の躍動感」を感じます。

2010年9月10日金曜日

2010年9月9日

研究費を使うときの傾向で、アメリカと日本での大きな違いが1つある(もちろんこれは傾向で、All-or-Noneではない)。アメリカでは どちらかというと、人件費に多くを割いて、機器に割くお金はできるだけ節約しようとする。逆に、日本だと、多くの各研究室に一台シークエンサー、共焦点顕 微鏡、FACS、といった機器がそろっている。そのかわり、多くの大学院生にはお金を払わないでただ働き、テクニンシャンも安い給料で雇って、秘書さんも 安い給料、ポスドクも安い給料で、教授も安い給料、そして、皆、安い給料なのに、長時間の過酷労働をしている。これは、なにも大学に限ったことではなく、 多くの企業、研究所でもそう。日本では、機器はアメリカのそれに比べると、とても最新のものが多く、キチンとそろっている。でも人件費に割くお金は凄く少 ない。
アメリカでは、このような最新機器は多くのラボでシェアするように共通機器としてある。各ラボにはほとんど無い(もちろん例外もある)。その代 わり、人件費には多くの額を割く。また、大きなグラント(研究費)があったたら、新しい機器を買うのではなく、多くのポスドクを雇う。
日本語に「人は金なり」ということわざがある。僕は、最新の機器より、「人」が大切だと思って、ラボを運営してきたし、これからもそうするつもり。

2010年9月9日木曜日

2010年9月8日

僕は今47歳なので、色々と老後のことを考える。前にも書いたように、僕は何らかの形で、研究・教育に死ぬまで関わっていたいと思っている。でも、歳をとってくると病気にもなりやすくなるだろうし、大病もするかも知れない。介護して貰わなければならなくなるかも知れない。
アメリカでは、一般的に、Retire(退職)する時には、最低US$1,000,000(約8500万円: $1=85円)の貯蓄が必要だといわれている。ちなみに、70歳で退職して80歳まで生きるとすると、10年間収入なしで暮らすと仮定して、8500万円 貯蓄があると、一年850万円ということである。家をもっていて、ローンを払い終わっていると、850万円全てが生活費、娯楽費、保険のきかない医療費と いうことだ。まあ、なんとかなるかなと思う。でも、大病にかかったり、介護が必要になると、アットいうまに一年間で1000万円はとんでしまうから、中々 難しいかも。
まだ、日本の定年後のシステムについてよくわかっていないので、これから色々と調べてみようと思う。ちなみに、僕はアメリカに24年間住んでいたときの、積み立て、投資、Social Securityなどはいくらかあることはある。

2010年9月8日水曜日

2010年9月7日

日本に帰って来て、電車の中でのマナーでずっと気になってることがある。それは、こんでる電車の中でのバックパックの持ち方である。マンハッタ ンの地下鉄も、ラッシュ時には、日本ほどではないにしろ、結構込む。バックパックを背負ってる人たちはマンハッタンでも結構いる。しかし、混んでる電車の なかでは、皆、背中に背負わないで、肩かけを肩にかけて、本体は胸に抱きかかえるように持つ。そうすることで、バックが人の顔や顎や胸にあたるのを防ぐ。 また、このような持ち方をすることで、より多くの人たちが電車に乗れる。人間はまっすぐ立っていても、背中は少し曲がっているので、バックパックを背中に 背負うと、余計スペースをとってしまい、まわりの人たちに迷惑をかける。
僕は、このようなマナーは常識だと思っていたけど、日本(少なくとも大阪では)では、皆、混んでる電車のなかでもバックパックを背中に背負った まま。まわりに迷惑極まりない。僕なんか、背が高いから、混んでる電車のなかでは、他人の背中にあるバックパックは僕の胸の下あたりにあたるけど、背の低 い人や子供だと、直接顔にあたるので、とても危ない。それに、バックパックを背中に背負っていると、バックパックのポケットからチャックをあけて、ものを 盗まれる危険性がとても高いと思う。

2010年9月7日火曜日

2010年9月6日

もうひとつ、広中さんも小澤さんも言っていることのひとつは、楽天的な人間のほうが色んなことがうまく行くし、成功する、ということだ。2人と も、基本的に何でもできる、と今まで思ってここまできた、と言っている。もちろん、それでも、色々とうまくいかなっかたことも、多々あった。でも、2人と も、失敗しても、くよくよするよりは、その失敗から何かを学んで、次のステップにつなげてきたし、また、失敗も自分の都合のいいように解釈してきた、とい うオメデタイ性格だという事だ。また、できると信じていれば、結構いろんなことが出来てしまう、ということも言っている。 僕も、この点に関しては同意する。僕のまわりで(アメリカでも日本でも)、成功しているひとたちのほとんどが、楽天的でオメデタイ人達だ。だか ら、この点も、人生の教訓として、重要なことなのかも知れない。少なくとも、僕はそう信じてこれまで、自分の人生を送ってきたし、これからもそうして行く つもり。

2010年9月6日月曜日

2010年9月5日

小澤と広中の対談をまとめた「やわらかな心をもつ」の中からいくつか、抜粋して、これからアメパンに、時々書いてみようと思う。先ずはひとつ。
運・鈍・根
成功するためには、昔から、運、根気、鈍の三つが必要だといわれている。でも、このなかでも、特に最近(1970年代)、鈍が欠けてるんじゃないか、と広 中さんは言っている。頭のいい人はなにもかも覚えて、ちゃんと頭の中で整理できる。でも、それが出来ないと、何が大切で、何がいらないものかを識別して、 選択的に大切なところだけを自分の頭にいれる。鈍だと、自然と無意識のうちに、この識別する勘を高めていく、といったことをやる。広中さんは、こういって いる。
僕も、同感だ。特に研究者は、メチャ頭のいい人より、少し(というか、結構)鈍な方が、僕の知っている限り、アメリカでも日本でも、研究者とし て成功している。だから、(というわけではないけど)高校生のときに、生物、物理、化学オリンピックなんかでメダルをとったり、大学受験の入試や全国模試 で、常に上位の点数をとるような、学生は研究者としては、あまり向いて無いような気がする。頭はまあまあよくて、でもどこか少し鈍くさいところがあるくら いの方が、研究者としては成功しているように思う。少し鈍な方が、ユニークな独創的な研究をしているように思う。
生物、物理、化学オリンピックなんかでメダルをとったり、大学受験の入試や全国模試で、常に上位の点数をとるような頭のメチャいい人たちは、ス パイ、弁護士、Stock Broker、軍の幹部、国の行政幹部、などの職業が適していると思う。特に、スパイなんかがパーフェクトだと思う。

2010年9月3日金曜日

2010年9月2日

前にも書いたけど英語ではPedestrian Science ということばがある。これは、悪い意味で使われる。Pedestrian Scienceのいくつかを下記にリストする。
  • ある新しい発見を少し修飾するような研究。
  • 新しい技術の効率を少しあげるような研究。
  • ある動物(植物)種で明らかにされたことを他の動物(植物)でも同じことだというような研究。
  • ある新しい発見を少し掘り下げるが、なにも根本的には変わらないような研究。
  • ある新しい技術の発明を、別のツールや部品をつかって、真似る。
またGrocery Shopping Science ということばもある。これも、悪い意味で使われる。これにあたいする研究は下記。
  • すでにある概念や技術を色々と組み合わせて 、レシピ通りにするような研究。
このようなサイエンスは尊敬されない。
僕は、このようなサイエンスだけはしたくないと思っている。このようなサイエンスをする為に、研究者という職業を選んだわけではないので。。。。

2010年9月2日木曜日

2010年9月1日

今、僕のラボには地元の高校1年生が4人、週末や学校の休みの日を利用して、研究に来ている。先日、彼らと雑談している時に聞いたけど、高校一 年生では微分・積分の概念を教わらないのに、物理の授業でニュートンの力学の法則を教わっているらしい。僕は、それを聞いてびっくりした。ニュートンが物 体の直線また曲線運動を説明するのに、必要不可欠の概念また数学的テクニックとして、微分・積分を考案したのに、それを習わずして、Newtonian の物体運動を物理で習うというのは、おかしいと僕は思う。どういう、理由でこんなおかしなことになっているのか、誰か教育の現場の人に教えて貰いたい。 ちなみに、僕は子供の頃から、数学大好きだったので、微分・積分は小学校6年生の時に独学で学んだのを覚えている。そのとき、微分・積分のもとになる、概念的な説明に、子供ながら凄く感動したのを今でも覚えている。

2010年9月1日水曜日

2010年8月31日

僕がアメリカに住んでいた時、8月下旬に毎年観ていたスポーツTV番組にリトルリーグベースボールの世界選手権がある。なぜかというと、日本が 強いからだ。11才~12才の子供のベースボールの世界一を決めるイベントだ。世界中の各地区の予選を勝ち抜いたチームがアメリカのペンシルベニア州の田 舎に一挙に集う。イベント中、子供たちは、他の国からきたほかのチームと一緒に生活する。アメリカ以外の国で先ず、予選リーグ、予選トーナメントを経て、 インターナショナルグループの優勝チームを決める。アメリカンブロックでは、各州の代表が予選トーナメントを経て、アメリカの優勝チームを決める。そし て、決勝は、インターナショナルの優勝チームとアメリカの優勝チームが戦って、世界一を決める。 日本は毎年、とても強く、優勝、準優勝を何回かとっている。僕は、毎年ほぼ全ての試合をTVにかじりついて観ていた。子供たちが、ほんとに一生懸命試合をしている。涙もスマイルも満載の人間物語だ。メチャ、感動する。
なんと、今年は日本にいたので観れなかったけど、日本チーム(日本は選抜チームではなく、毎年、日本国内の予選を勝ち抜いた、単独チームが出場している)が優勝した、と今日の朝のニュースで言っていた。オメデトウ!! さすが日本!!
でも、試合観たかったなぁ。残念。こんなに日本が強い世界選手権をどうして日本ではTVでやらないのだろうか?野球だった、とても人気のあるスポーツなのに。是非、来年からはTV放映してほしい。アメリカでは全試合TVで観れる。