2013年1月31日木曜日

2013年1年31日

米国にいる理論物理の友人と話をしてて、以下の話を聞いて、いろいろ考えた。

理 論物理の分野では日常的に他の鋭い理論物理の研究者とディスカッションし、お互いに批判、意見交換、ブレストできる環境というのが研究の上での生死をきめ る生命線だということ。なので、自分を常にそういう多くの鋭い理論物理学者にかこまれているようにしないといけないらしい。

た しかに、僕の生命科学の分野でも、日頃からハイレベルのディスカッションができる環境はとても大切。いい研究をするには、「研ぎすまされたセンス」という のがとても大切で、それをさらに研ぎ、また高いレベルを維持するには、まわりの環境がクリティカル。そういう環境にいないと、あっという間にそういったセ ンスも錆びてしまい鈍くなってしまう。

ぼくが日本に来た頃、ある教授の先生から、「僕は長年、学生の子守りと、多くの雑用を毎年こなしてきたので、知らないうちに頭が鈍ってしまいました、、、、気をつけてください」といわれた。また、別の先生からは、 「佐藤先生、先ほどの先生の学生の発表のときの先生の質問鋭いですね!僕も昔はそういう質問がポンポン思いついてたのですが、長い間ここに居たら、そう いった質問すら思いつかなくなってしまってました、、、。」と言われた。

2013年1月30日水曜日

2013年1月30日

強い日本を取り戻すのではなく、「賢い日本」を目指して欲しい。

2013年1月29日火曜日

2013年1月29日

今日は、僕と同様アメリカでけっこう長期にわたってラボをPIとして運営してて、今は日本の他の大学で教授をしてるN先生と長〜いランチを一緒にした。久しぶりに超楽しかった。

僕ら海外組は、日本でみんなおんなじように感じてるんだな、と思った次第。

2013年1月28日月曜日

2013年1月28日

僕が「奈良先端は山中さんみたいな方が京大に逃げなくても、奈良先端で大きく研究を発展・展開していけるよう、さまざまなレベルでの研究のインフラを改革し ていってくれ」と意見したら、「奈良先端は若いひとが萌芽的な研究をうちの大学で“開始”して、他の大学でそれを大きく発展・展開していけることで満足なんです」と言われてしまった、、、、。

ワシはどうしたらええんじゃ、、、。

2013年1月26日土曜日

2013年1月26日

今日は歯医者さんで定期検診とクリーニング。歯医者さんに、「かなりストレスがたまってますね」と言われた。大当たり。僕は、寝るときはマウスピースをして寝てるが、すごく歯を噛み合わせているのが寝ててもわかるくらい、、、これはストレスの影響らしい。

と ころで、歯医者さんで自分の番を待ってるときに、待合室にあった児童書をいくつかパラパラとめくってびっくり。人間の基本というか、人間として根本的に大 切なことが満載。大人になってついついおろそかになりがちだったことがとても普通に書いてあり、ドキッとしたと同時に心が洗われる思いだった。今後は、い ろいろと迷ったり考えることがあるときは、児童書(子供用のお話本)を読めば答えが得られるのだなと確信した。

2013年1月25日金曜日

2013年1月25日

僕は毎朝晩アメリカの首都ワシントンDCの政治や文化のトークを24時間ずっとやってるラジオチャンネルをiPadで聞きながら食事したり、ボーとしたりしているのだけど、アメリカはすでに日本は終わって後退する一方。アメリカもうかうかしてると日本みたいになっちゃうぞ、みたいなことが頻繁に叫ばれてる。 とても複雑な気持ちになる。憤りを感じるし、悔しいのと同時に、否定できない側面もたしかにあるので、、、。

2013年1月23日水曜日

2013年1月23日

うちの大学院には、けっ こう良い研究をされている先生方がそろっている。しかし、うちの大学院はこのままでいくといつかは衰退してしまう。これを防ぐには、教員:大学院生の比率 を2:1くらいにするべきだと思う。はい、そうです、大学院生より教員のほうが倍くらいにするべし。

2013年1月22日火曜日

2013年1月22日

うちの大学がどういう大学を目指しているのかということに関しての詳しい情報がまわってきた。僕が、「世界一を目指している大学が実際に世界一になることに、自分が大きな貢献をしたい」と思っている方向性と真逆。

ということは、この溝はいつまでたっても埋められない。どうしようかな、、、、。

2013年1月21日月曜日

2013年1月21日

僕がアメリカで所属していた大学・研究所では、僕のまわりには常に「ああいう研究者、あるいはあの人を超える研究者にならねば」と思える研究者が、すぐそばに数人いた。そして、いつもそういう人たちから研究のアドバイスをもらえていた。懐かしい。

2013年1月20日日曜日

2013年1月20日

とうとう日本に帰って来ちゃいました。
カリフォルニアと日本の 時差は17時間。ニューヨークなどの東海岸だと14時間。なので、17時間だと、実質は−7時間となってるのか、ニューヨークに行くときにくらべて時差ぼ けがあんまりないように感じる。あと、フライト時間もカリフォルニア行きが9時間、日本に帰るときが11時間と格段に短いので疲れも少ない。

今週からまたいつも通りの生活の再開です。

2013年1月19日土曜日

2013年1月19日

帰りの飛行機では「Trouble with the curve」をみました。素晴らしい映画でした。Clint Eastwoodいいですね。

また、「天地明察」もみました。江戸時代ってけっこう思ってたより熱い部分もあった時代なのですね。会津藩すごい!!

2013年1月18日金曜日

2013年1月18日

今回カリフォルニアに滞在して、なんだか昔のことを沢山思い出す。Santa CruzであったTriathlonのレースに出場したとき、最初の水泳で、すぐ側をアザラシが泳いでたり、クラゲに腕を刺されたりしたことを思い出し た。山や海岸沿いを自転車で走ったり、山岳トレールランや。言いたいこと言いたい放題のカジュアルなサイエンティスト仲間の会話。とても沢山の思い出が次 から次へと出てくる。

もう一週間ここにいると、ほんとうに日本に帰りたくなくなってしまうので、今日でゴードンカンファレンスも終わり帰途につくので丁度よかったのかもしれない。

2013年1月17日木曜日

2013年1月17日

こっちにきていろいろ大学院のことをアメリカ、ヨーロッパ、中国のサイエンティストの人たちと話して感じたけど、やっぱり僕の感覚は間違ってない、正常だなと思った。周りの人たちに毒されないように気をつけるべし。

今回のゴードンカンファレンスには大学院生が7〜8人くらい(半分がアメリカで、のこりがカナダ、ヨーロッパ、中国)来てるのだが、いろいろ話 してると、やっぱり研究者のたまごという自覚がある。「学生だから」なんてアホなことをぬかしてるどこかの国の大学院生とは大違い。

大学院で研究に携わりはじめた段階で、すでに研究者のたまごで、「学生」ではない。論文だすのに、「学生だから」なんていう優遇はない。世界中の一人前の研究者と互角に戦わないと論文はでない。

前からぼくはいってるのだが、修士で卒業する学生の多くは論文なんて出さないわけだから、研究室で研究しないで、授業と実習だけして修士をとって就職すればよい。それなら、2年間「学生」としてあつかってもらえるし。

アメリカでは、修士コースで卒業する学生のほとんどは研究室には所属しないで、授業と実験実習で卒業する。そのかわり、Ph.D.コースと違っ て、生活費や授業料はでない。今の日本の修士コースは二年間のうち半分くらいは就職活動してるだけなのだから、研究室には配属しないで、専門の授業を受け て、すこし実技を実習で学んで、試験に合格すれば卒業でよいのではと思う。

2013年1月16日水曜日

2013年1月16日

まだカリフォルニア。ぼくのFBでの書き込み、コメント等をフォローしてるある方から、以下のメッセージ頂きました:
「カンファレンス、Enjoyしてるね〜。水を得た魚みたいで、普段どれだけ窮屈なのかと心配になるくらいです…」
もちろんです!!

2013年1月15日火曜日

2013年1月15日

Ventura, CA は相変わらず晴天。毎日晴天。少し飽きてきた。

2013年1月14日月曜日

2013年1月14日

昨日からカリフォルニアに滞在中。ゴードン会議に出席中。Physicistsの多い会です。

2013年1月13日日曜日

2013年1月13日

以下、ぼくの2012年4月20日の朝日新聞Webronza から。6ヶ月以上たったので、朝日
新聞から許可を得てここにコピーします。


北朝鮮問題は他人事ではない:日本のガラパゴス化に歯止めを

  北朝鮮は今月13 日午前中に長距離ロケットで人工衛星「光明星3 号」を打ち上げたが、失敗に終わった。北朝鮮は世界の中で孤立し、韓国、米国、日本をはじめとする世界諸国より、さまざまな角度から「制裁」を受け続けている。
  日本は今のところ、世界諸国と「一見」同調しているかのように見えるが、それは錯覚だと筆者は考える。すでに、世界全体の中での日本の孤立化、さらにはガラパゴス化が潜行している。
  「ガラパゴス化」とは日本で生まれたビジネス用語のひとつで、孤立した環境(日本市場)で「最適化」が著しく進行すると、エリア外との互換性を失い孤立して取り残されるだけでなく、外部(外国)から適応性(汎用性)と生存能力(低価格)が高い外来種が導入されると最終的に淘汰される危険があるという、進化論におけるガラパゴス諸島の生態系になぞらえた警句である(Wikipediaより抜粋)。これにすぐさま歯止めをかけないと、日本は危うい。北朝鮮の打ち上げ失敗を見て、筆者がまず感じたのはこのことである。
  そこで、先ずは、筆者の考える「日本国のガラパゴス化のサイン」を列挙する。


• 村社会
 この問題は今に始まったことではなく、日本の歴史の中で長い間「引き継がれてきた風習」である。日本国内での村社会は、国、会社・学校、地域社会と、さまざまなレベルで現在も「慣習化」している。「よそ者」「外国人」にとって、疎外感を感じざるを得ない国、組織、地域社会である。

• 男女差別
 世界広しといえども、日本ほど男女差別が公然と「正当化」されている社会も現代では珍しい。企業などにおける取締役・役員などの重要ポストに女性の占める割合は、日本においては、たったの0.9%であり、世界44 カ国中41 位である(図1)。欧米諸国の10~40%、またアジアの他の諸国(タイ:8.7%、中国:8.5%、シンガポール:7.3%、台湾:6.1%、インド:5.3%、インドネシア:4.5%)と比較しても、日本のそれは桁違いに低い。また、国際労働機関(International Labour Organization: ILO)が2009 年に発表した「企業におけるマネージャーレベル以上に女性の占める割合の比較」によっても、日本は9.3%と、米国(42.8%)、カナダ(36%)、欧州諸国(30~40%)、中南米(20~50%:ペル ーを除く)、オーストラリア(36.8%)、ニュージーランド(40%)、フィリピン(53.3%)、タイ(23.7%)と比較 して格段に低い。

• 年齢差別
 日本では、他人に平気で年齢を聞く。就職のための履歴書にはほとんどの場合、生年月日・年齢を記入させられる。定年退職の年齢がほぼ一律決められている。多くの職場での給料体系に年齢が反映されている。これらは、年齢差別以外の何者でもない。

• 「画一性」と「平等」の混同による差別
 日本では、相変わらず「護送船団方式」が蔓延している。人それぞれ、能力、得手不得手、性格、など違うにも関わらず、全ての人たちを同じように扱わないと「差別」だと批判される。全ての人たちに「機会」は平等に与えられるべきだが、その結果、それぞれの人たちの能力、得手不得手にしたがって扱いは違って当然である。全ての人たちを「画一的」に扱おうとすると、「護送船団方式」になってしまう。これでは、能力が高く、意欲のある人たちに対する差別であり、そのような優秀な人材が伸び伸びと社会に貢献する機会を潰してしまうことになる。

• 低い倫理観(モラル)
 日本のTV 番組は、海外からみると信じられないほどの「虐待・差別・暴力・暴言・モラル欠如」で 満ちている。また、地域社会では奉仕の精神が希薄であると感じざるをえないことが多い(震災後、この辺は改善されてきた感はあるが…)。ABS-­‐CBN News の2012年の調査によると、日本人観光客の海外での行動・行儀の悪さは世界ワースト4 位という報告もある。

  以上の例を見れば、日本のガラパゴス化の度合いは深刻といわざるをえない。世界情勢が不安定になれば、ちょっとしたきっかけで、日本は世界から孤立し、それが原因で日本の世論が少しでも「頑なな方向」へ傾くと、あっという間に北朝鮮のような状況に陥る。そうした可能性は低くない。歴史がそれを証明している。
  おそらく、この論考を読んでおられる多くの読者は「そんなバカな」と思っておられるであろう。しかし、筆者は現在の日本はかなり危ない状態にあると感じている。
  世界中でグローバル化の傾向が進む一方、日本(日本人)が上記にあるような問題点を早急に改善しないかぎり、日本への世界諸国(また日本国内に在住する外国人)からの批判は強まるばかりであろう。これが、国内外において、さまざまなレベルでの摩擦を引き起こし、最悪の場合は、70 年前と同じような事態に陥らないとも限らない。これらの可能性は、「笑い事」ではないと筆者は強く感じている。

2013年1月5日土曜日

2013年1月5日

年末年始と研究の仕事が忙しく、時間がなかったのと精神的余裕がなかったので、しばらく朝のトレーニングをしてなかった。まだまだ、仕事は続くけど、このままでは身体にも精神的にもよくないので、今日から朝のトレーニングを再開。今日は、1時間ほど走って、その後、体幹を鍛える運動を15分ほどやった。その後は、いつも通り仕事。

明朝は、ジムで筋トレ40分、スピンを20分の予定。

2013年1月4日金曜日

2013年1月4日

僕の一番の強みでもあり、一番の弱みは、「帰属感の希薄さ」だとおもう。

2013年1月3日木曜日

2013年1月3日

昨 夜は、広島で、中高の同窓会に出て、プチ親孝行をし、これから大阪に帰ります。短い時間でしたが、とても楽しくゆるい時間を過ごすことができました。中高 の同級生といろいろ話をして、やはり身体あっての人生だなとあらためて肝に命じました。親と話をすると、大したことない話ですが、毎回いろいろなことを考 えさせられ、自分を省みるよい機会になります。今日は、正午には大阪に帰って、昼過ぎから、家で仕事します。

2013年1月2日水曜日

2013年1月2日

今日は午後から広島に帰省。夕方から、中高の同窓会に出て、プチ親孝行して、明日の正午には大阪に帰ってきて仕事の続きをする。もちろん、広島までと広島からの新幹線の中もやるべき仕事を持ってきてあるけど、、、。

2013年1月1日火曜日

2013年1月1日

とうとう、2013年になりました。今年も、今まで以上に媚びない人生をおくって、若い人たちに自分の正々堂々とした姿をみせ続ける所存です。兎に角、もう先が長くないので、一年一年、後で後悔しないよう過ごします。