2014年4月28日
統計的な相関関係があっても、因果関係に無い事象は、この世の中多く存在する。因果関係の無いA⇔Bという2つの事象でも、AによりBがある程度予測でき、その予測により、なんらかの役にたてば良いではないかという議論も分からなくはない。
例えば、血液型によって、性格がある程度予測できれば、役に立つこともあるではないか、と言われれば、完全に否定は出来ない。
しかし、血液型が、ある種の性格の決定要因になっているか、という問いに関しての答えを得るには、血液型により性格が決定されるメカニズムの解明が必要不可欠になる。それが達成されることで、初めて血液型と性格にある種の因果関係があると言えるようになる。
サイエンスは、現象(事象)に相関関係を見いだし、統計学的にその相関関係を明らかにし、さらに、それらの因果関係を定量的に解明する学問だと考えている。