2013年3月30日土曜日

2013年3月30日

ニューヨークに住んでた時は、サイエンス、音楽、芸術、経済、政治などの話が日常だった。環境って大切だと、つくづく思う。

2013年3月27日水曜日

2013年3月27日

海外にながく住まわれていた方から、以下のメールを頂いた:
日本での研究生活が先生にとって有意義なものになりますように、アメリカへは戻られず、日本で踏ん張っておられるご様子は個人的に、とても勇気を頂いております。私なりに、日本の組織で生き残っていくのは本当に難しいと、ここ10年間悩み続けておりまして、いろいろ言いたいことも多々あるのですが、2点のみ。
1.日本は、年功序列社会から抜け切れず、自己中心的な保身者の集まりである。
2.仕事や研究の向上を目指すものは、組織にとって非常にやっかいである。日本はそこそこやることに価値があって、自分の立場をおびやかされる抜きんでる者は排除したい。
 それでも、知能あるものは評価を得、頂点にたてるのだと信じています。とことん、先生には頂点でのご活躍を心より期待しております!
このメールを頂いて、僕は、とても心が救われました。ありがとうございます。

2013年3月26日火曜日

2013年3月26日

アメリカでは、学生も、ポスドクも、ボスも、サイエンスに関しては、上下関係はほとんどないので、対等にサイエンスの話をできるのですが(もちろん、雇用という意味での関係はあ りますが)、日本では、どうも、教授に、学生やスタッフは逆らってはいけない、みたいな、なんか昔の軍隊みたいなところが、みんなの無意識にあるみたいで す。なので、僕が強いことを言うと、そのことには逆らえないから、それを受け入れることで心が折れてしまう学生が出てくるのだと思う。サイエンスで、お互 いに遠慮しててはサイエンスはできないのだが、、、。

2013年3月25日月曜日

2013年3月25日

僕は、かなりの気分屋だけど、アメリカにはそういうので大成功してる人はかなり多いと思う。ジョブスだって、メッチャ気分屋だし。基本、そういう気分屋で も、研究や仕事ができるのだから、その辺はおおめにみてくれる雰囲気がアメリカにはあると思う。日本は、そういった寛容性に欠けたとことがあるな、と身を 持って感じている。おそらく、そのせいで、メッチャ弾けた人材が、日本では育ちにくいのだと思う。

2013年3月23日土曜日

2013年3月23日

僕は、研究したいから今の職業選んだので、基本的に研究三昧の生活をしてるべき。アメリカにいた時は、ほぼ100%研究か研究を通しての人材育成。毎日、研究のことで喧々轟々やってた。

今は、80%くらい研究か研究を通しての人材育成。残りの20%は、とてもどうでもよいことや、研究とは関係ないこと。喧々轟々と研究の話はほとんどできない。日本で喧々轟々やると、パワハラと言われるらしい。変な国だ、、、。

まあ、でも80%研究ができてるのは、日本では恵まれてる方なのかな。

この週末は100%研究*\(^o^)/*

2013年3月22日金曜日

2013年3月22日

実は、2009年から今日にいたるまでのパンダのそれぞれのブログには、「ひと文字の暗号」がある規則で毎回含まれてて、今日までのをすべて組み合わせると、あるとんでもないメッセージが浮かび上がってきます。

2013年3月20日水曜日

2013年3月20日

「Emery Kalinov」
http://mrflip.com/pix/emery/emery.html

彼が、テキサス大学の学部生3年生(Junior)のときに、僕が教授をしていたUniversity of Texas Southwestern Medical SchoolにSummer Undergraduate Research Fellow (SURF)として選ばれ、僕のラボで一ヶ月ほど研究をした。とても、優秀、勤勉、そして高い向上心をもった学生さんだった。SURFが終わった後も、頻繁にコンタクトをとり、将来は臨床をしながら研究もしたいということで、University of Texas Southwestern Medical Schoolの医学部に応募し、合格した。

将来は、臨床と研究を通じて多くの人たちの命を救いたいといって、僕のいるUniversity of Texas Southwestern Medical School医学部に入学し、勉強、研究をすることをとても楽しみにしていた。

しかし、4年生のときに白血病になり、2年ほど、病気と闘ったが、帰らぬ人となった。University of Texas Southwestern Medical School医学部には合格していたが、入学式にも出れないまま天国へ旅立った。

僕は、彼の闘病中、なんども病院、実家へ足を運んでいた。葬式にもでた。葬式のとき、彼の学部のときの同級生たちが沢山きていた。僕は、その一部の学生さんたちしか面識はなかったが、僕が、葬式が終わって帰ろうとしたところ、学生さんたちなかのひとりの女の子に呼び止められた。

彼女:「Tom先生、今日は、ありがとうございました。ちょっと、みんなを呼んでくるので、すこしだけ待っててください」。

そして、葬式に来ていた同級生の学生さんたちがみんな集まって、彼女がみんなを代表して、僕に、「Emeryは、いつも、わたしたちに、Tom先生の自慢をしてたんですよ。Emeryはいつも、『Tom先生は、凄いひとだ。凄い研究してるし、いろんなこと知ってる。僕は、Tom先生みたいな研究者になって、いろんな人たちの命を救うんだ。』と、皆にいいふらしてたんですよ。なので、今日、同級生のみんな、Tom先生に会えて、とても喜んでます。ほんとうに、ありがとう。」そう言って、彼女は僕とhugをして、そのあと、すべての学生さんたちが、それぞれ、ひとりずつ、僕にhugをしてくれた。

僕はNAISTにきて、僕が言い出しっぺでSURFを始めたのには、Emeryと、彼の友達、彼の家族への思いもこめたものであった。でも、残念ながら、NAISTでは、SURFに関わることは二度とないと思う。これからは、SURFとは、別の新たなシステムをつくって、優秀な学部生さんたちと、僕なりに関わっていこうと思う。

2013年3月18日月曜日

2013年3月18日

すごいこと思いつてしまった。これ、うまくいったら、かなりヤバイ。

2013年3月17日日曜日

2013年3月17日

護送船団方式をやっている本人達は、実は自分たちが護送船団方式をやっているという認識はほとんど無いということに最近気づいた。

護送船団方式においては、「足を引っ張る」側は、自分たちが足を引っ張っていることにほとんど気づいていない。あるいは、自分たちは守られて当然とまで思っている場合も多々ある。

護送船団方式が行われているということには、「足を引っ張られて」はじめて気づく。つまり、「被害者」になってはじめて、護送船団方式がおこなわれていることがわかる。

この世の不条理のひとつ。

2013年3月16日土曜日

2013年3月16日

論文などの書き物は、自分が死んだ後も、永遠に残るもの。何かを書くときには、このことをしっかり自分に言い聞かせながら書く。

2013年3月15日金曜日

2013年3月15日

若い頃は、論文を結構乱暴に書いてた時期もあったけど、最近は、論文もアートのひとつととらえてるので、一字一句かなり厳選して論文を書いている。なので、かなり神経がすり減る。

例えば、inhibitという単語ひとつをとっても、コンテクストによって、abate, abrogate, avert, suppress, impede、などなど、いろいろあるので、どれをどこでどういうタイミングで使うかで、論文の印象がかなり違ってくる。

2013年3月13日水曜日

2013年3月13日

森ノ宮駅前が開発されて、とても便利になった。大阪城公園も目の前だし、ここ、かなり気に入ってます。

2013年3月9日土曜日

2013年3月9日

僕が、生まれてこのかた住んだところ(Chronological order):
山口県萩市(生まれ)
山口県山口市
広島県広島市
茨城県つくば市(当時は桜村でした)
東京都三鷹市
Arlington, VA, USA
Gaithersburg, MD, USA
La Jolla, CA, USA
Lincoln Park, NJ, USA
Boson, MA, USA とLincoln Park, NJ, USAを行ったり来たり
Coppell, TX, USA
San Jose, CA, USA とCoppell, TX, USAを行ったり来たり
New York, NY, USA
大阪府大阪市(現在)

こうしてみると、いろんなところに住んだなと思う。広島(14年)が一番長い!

2013年3月7日木曜日

2013年3月7日

大学院では、指導法や研究テーマ、また指導教官の個性、などが多様なラボの中から、各学生が、それぞれの能力、個性、教官との相性に一番合ったラボが選べるというのが理想的だと僕は思う。

どのラボも、対して変わらない、似たような指導方法をすることで、どのような学生も、どのラボでもうまくやっていける、といったシステムだと「缶詰工場」と同じ。

2013年3月6日水曜日

2013年3月5日火曜日

2013年3月5日

アメリカのSequesterationどう影響が出てくるだろう。来週、再来週あたり、いろいろなところにサインが見え始めるだろう。そのあと、グローバルにどう影響がでてくるか、、、かなり不安。

2013年3月4日月曜日

2013年3月4日

卒業式のシーズン。僕は、大学(日本)も大学院(アメリカ)も卒業式には出てない。

2013年3月3日日曜日

2013年3月3日

とうとう、時間切れで、Sequesterがアメリカで始まりますね、、、。アメリカ国内だけでなく、日本を含めた世界経済への影響はさけられないと思います。日本政府の対応はどう出るんだろう、、、のんきに「アベノミクス」とはしゃいでる場合じゃないんですけど、、、。

2013年3月2日土曜日

2013年3月2日

アメリカでも、ロックフェラー大学、CSHL、スクリプスなど、大学院大学があって、それらは全て「トップレベルの研究を通じて、若い人材を育てる」ことが 柱になっている。なので、トップレベルの研究あっての大学院教育である。なので、学生にあわせた「教育のための研究」はあり得ない。

しかし、日本の状況をみていると、どうもNAISTも含めて、僕の知ってる日本の大学院大学のいくつかは「教育のための研究」「研究を犠牲にしての教育」ということが前面に出過ぎているような気がする。これは、大学院大学ではなくて、ただの大学である。

個人的には大学院大学は「研究大学」であり、「トップレベルの研究を基盤にした大学院生教育」であるべきだと考える。

僕 は、今の日本の大学院大学を2つにわけて、ひとつは、修士号修得と就職対策を中心とした「専門高等教育大学院」と、もうひとつは、トップレベルの研究を通 じて若い人材を養成し、基本的に博士号修得を中心とした「高等研究大学院」。この2つの組織を一緒にすることは難しいので、この2つの組織は分けるほうが よいと思う。

2013年3月1日金曜日

2013月3月1日

以下の安倍さんの施政方針演説の一部。僕的には、かなり楽観的過ぎるコメントだと感じる。

安倍さんの施政方針演説の一部:
日本での研究環境に満足できない研究者たちが、海外にどんどん流出してます。

「世界で最もイノベーションに適した国」を創りあげます。総合科学技術会議が、その司令塔です。大胆な規制改革を含め、世界中の研究者が日本に集まるような環境を整備します。その萌芽とも呼ぶべき「稀望」に、私は、沖縄で出会いました。

「非常に素晴らしい研究機会が与えられてると考えて、沖縄にやってきた」

アメリカからきたこの学生は、かつてハーバード大学やイエール大学で研究に携わってきました。その上で、昨年開学した沖縄科学技術大学院大学で研究する道を選びました。

最新の研究設備に加え、沖縄の美ら海に面した素晴らしい雰囲気の中で、世界中から卓越した教授陣と優秀な学生たちが集まりつつあります。沖縄の地に、世界一のイノベーション拠点を創りあげます。