2010年4月30日金曜日

2010年4月28日

そろそろゴールデンウイークが始まる。日本に帰って来て思ったことの一つに、日本は国民の祝日が本当に多い。ほぼ毎月ある。アメリカにこんなに 沢山国民の祝日はない。日本では国民の祝日がチョコチョコあるので、どうも生活のリズムを確立するのが難しい。もっと、国民の祝日を減らして、個人個人好 きなときに、2~3週間バケーションを取れるようにしたら良いのにと思う。色々なヒトに話を聞いてみると、2週間も仕事を休んでバケーションをとったら、 会社の上司から白い目で見られるそうである。アホかと思う。2~3週間休みをとってリフレッシュすることによって、会社で今まで以上に張り切って仕事をし てくれるわけだから、バケーションをとるのは良いことだと思う。逆に、バケーションをとらないで、毎日疲れてダラダラと仕事をする(または仕事をしている ふりをする?)よりはよっぽど効率が良いと思う。 人間は人それぞれだから、バケーションをあまりとらなくても、バリバリ仕事を効率よくこなして行ける人もいれば、数ヶ月に一回は2週間くらいの バケーションをとらないと集中力が切れてしまう人もいる。人それぞれである。だから、そのひとに一番良いライフスタイルをさせてあげるのが一番良いと思 う。

2010年4月28日水曜日

2010年4月27日

村上春樹の「1Q84第3巻」を読み終わったので、童門冬二の「将の器・参謀の器」を読んでいる。この本はある医学系の研究会で童門さんの講演 を聞き、この本(童門さんの直筆サイン入り)が参加者全員に配られた。長い間読まないでほったらかしにしておいた本けど、少し時間が出来たし、単行本なの ですぐ読めるので、読み始めた。今、約3分の2くらい読んだところなのだが、特に目新しいことは書いてない。手っ取り早く言えば、リーダーやブレインにな るための資質が歴史的な人物を例にあげてツラツラと書いてある。いわゆるハウツーものの本である。 つくづく思うけど、日本人はハウツーものの本がほんとに大好きだと思う。やはり、自分に自信がないか、誰か他人から方向性みたいなものを示され て、それをフォローするというのが、日本人の行動様式なのかも知れない。だから、前例がない事や、誰もやっていないことをやるのに一歩踏み出せないのだと 思う。
もっと、自分で考えてガーンと物事をダイナミックに進めてよと言いたい。

2010年4月27日火曜日

2010年4月26日

日本では僕の知っている多くの人が毎日夜、夕食時にアルコールを摂取するらしい。ビール、日本酒、ワイン、焼酎など。所謂、晩酌というやつであ る。アメリカでは「毎日お酒を飲む」ということがアルコール中毒(アル中)の定義となっている。昔は、アメリカではアルコールは禁止されていて、アルコー ルがOKだったカナダからアルコールの密輸が頻繁にあり、それにはマフィアが絡んでいて、よく犯罪事件になっていた。この問題を扱った昔のアメリカ映画で 「Untouchable」というのがある。1980年代のリバイバル映画では、若き日のKevin Costnerが主演男優で出ていた。 ということで、この定義で行けば日本人の多くはアル中ということになる。僕は前にも書いたけど、家ではお客さんが来たとき以外はまったくアル コールを飲まない。気の会う友達とお酒を飲むのは楽しいけど、家で夕食を食べるときには特にアルコールが必要ということはない。ある人によると、夕食時の 晩酌や夜の一杯で一日のストレスを癒すのだそうだ。実をいうと、僕はストレスはほとんど無い。だから、わざわざ夜の一杯で一日のストレスを癒す必要も無 い。もうひとつの理由は、僕は家で夕食後も研究関係の仕事をよくするので、夕食時にはお酒を飲まないようにしている。

2010年4月26日月曜日

2010年4月25日

村上春樹の「1Q84」の第3巻を買って読み終えた。やっぱり、ワンパターンだった。相変わらず、音楽、料理、Sexの描写が満載でそれぞれが 詳しく、正確。でも、描写に昔のような元気さが無く、オッサン的。やはり、村上春樹は「暗闇のなかを未だにさ迷ってる」みたいで、「出口」が見つからない みたいだ。今回はそれに加えて、物語のちょうど真ん中あたりで突然面倒臭くなったのか、ストーリーの進め方が乱暴になってしまっていて、びっくりするくら い拍子抜けしてしまった。 このストーリーの終わり方だと、第4巻が出るみたい。何だか、ハリポタのまねをしてずっと続編をこれから出していくつもりかも。とうとう、村上春樹も出版社にうまいこと操られるオッサンになってしまったんだろうか。。。。

2010年4月24日土曜日

2010年4月23日

昨日書いた事の続き。日本では、ほんとうに世界の最先端の研究かどうかを評価するために、海外の研究者の何人かに評価をしてもらう。僕も、「ア メリカ人」として日本の研究の評価を何回か行ったことがある。その経験から言わして貰うと、アメリカ人のトップの研究者にとって、日本の研究の評価なん て、どうでもよいことであり、彼らがアメリカの国内の他の研究評価を行う時みたいに、真剣にまた、厳しくは行わない。また、海外の評価委員はその評価の対 象になっている日本の研究者の友達だったり、過去にポスドクを海外でしたときのボスだったりで、なあなあの評価しかしない。 この様な状況だから、海外の研究者に日本の研究の評価をしてもらっても、その評価はあまりあてにならない。

2010年4月23日金曜日

2010年4月22日

日本に帰って来て、最近かなりの危機感がある。アメリカでラボを持って研究していた時は、「少々面白い」「目新しい」研究プロジェクトでは研究 費は取れないし、世界のトップの研究は出来なかった。本等に、ユニークで画期的な、しかも独創的な研究でないと、大きな研究費はとって来れないし、トップ の研究は出来ない。 しかし、日本だと、アメリカを含め世界レベルでは多くの研究者が最先端をいっている様な研究の「二番煎じ」的な研究でも、ただ単に日本国内では ユニークであまりやられていないという理由で、如何にも最先端の研究かのように評価され、膨大な研究費をとって来れるし、まわりを騙して、偉そうな顔をし て研究していける。
この様な状況を見ていると、「日本ではあまりやられていないけど、海外で最先端と言われている研究テーマを見つけて来て、そのテーマを自分なり に少し工夫して研究する」という、安易な道に自分がズルズルと引き込まれて行ってしまうのではという、危機感が最近ある。もしかして、実はもうそうなって いて、日本にいるために、その現実に自分が気づいていないだけなのではという不安感がかなりある。
日本で、ほんとうに世界でトップの研究を目指すにはこういった「悪魔の誘惑」に打ち勝つ必要があるので、大変だ。

2010年4月22日木曜日

2010年4月21日

先週の金曜日から週末にかけて台湾の台北に行ってきた。思ったより涼しかった。何よりも驚いたのが、同じアジアとはいえ、町の建物、道路、雰囲気が とてもNYのマンハッタンに似ていた。後、台湾人の人々の顔の表情がしっかりしていた。人々の顔の表情に活気があるし、顔にその人の強い「意思」が出てい る。多くの日本人の顔みたに「平和ボケ」してない。また、英語がかなり通じた。スタバに行っても、普通に店員と英語で会話出来る。 今回思った。日本は確実にアジアの中でも取り残される。早ければ10年後、遅くても20年後にはこのままで、なにもしないと、日本はアジアの中でのリーダーシップを失うと思う。

2010年4月17日土曜日

2010年4月15日

明日(16日)に村上春樹の「1Q84」の第三弾が出るらしい。僕は村上春樹の本は全てもっている、彼の翻訳も多く持っている。だから、かれこれ25年以 上、彼の本を読んでいる。でも、僕の好きな彼はもうすでに10年以上前にいなくなってしまったように思う。最近は一応、新しい本が出ると買って読んでいる けど、毎回読むたびにかっがりである。最近の村上春樹は大人しいというか、オヤジというか、普通のヒトになっちゃった感じである。昔のような、「フン」と した、そして自分かってで、自分の世界に住んでいる「春樹ワールド」は無くなってしまった。でも、いつの日か、また新しい「春樹ワールド」が復活するのを 期待して毎回本を買っている。村上春樹も自分でこのことは分ってて、苦しんでいるのだと思う。というか、苦しんでいて欲しい。もし、そうじゃないとした ら、ホントに普通のオヤジになってしまったという事になってしまうので。。。。
ところで僕の村上春樹の本で一番のお気に入りは「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」と「羊の冒険」である。僕は「世界の終わりと….」に出てくる「太った女の子」(博士の娘)が好きだ。

2010年4月15日木曜日

2010年4月14日

相変わらず、電車などで若くて元気な人たちは、年寄りや身体の不自由な人たちに席を譲らない。今日は、片足を怪我して杖をついているおばさんが たっていても、そのまん前で20代の男の子が平気な顔をして座っていた。また、70はゆうに超えてそうなおばあさんが僕の横のドアにもたれて危なそうに 立ってなので、僕が立ってるまん前に座っている若い女の人に「お婆さんに席を譲って貰えませんか?」と聞いたら、完璧に無視された。信じられない。そした ら、僕の背中側で座ってた男の人がお婆さんに席を譲ってくれた。 僕が子供の頃は、学校から、バスや電車では絶対に(空いていても)座っては行けないと言われていた。だから、もし僕たちの学校の制服をきた学生 がバスとか電車で座っているのをPTAの父兄や学校の先生に見つかったら、こっ酷くおこられたものだ。だから、僕はいまだに、バスとか電車で自分が座るの はとても気が引ける。

2010年4月14日水曜日

2010年4月13日

今、東京出張からの帰りの新幹線の中。 今回の出張は精神的に凄く疲れた。でも、色々と勉強になりました。何事も経験が大事なので、この経験を次に活かそうと思います。

2010年4月12日月曜日

2010年4月11日

この週末は土曜も日曜も来週のプレゼンの準備。日本語のプレゼンなので大変。僕は、やはり英語のプレゼンだとアメリカ人の中でもかなり上等なプ レゼンが出来るが、日本語となるとかなり大変。相当の準備が必要。でも、このプレゼンはものすごく僕にとって大切なものなので、全てをかけて準備してい る。ここ、数週間はこのプレゼンのために全てを注いでいる感じ。旨く行くと良いのだけど。とにかく、悔いの残らないようにだけはしようと思う。

2010年4月10日土曜日

2010年4月9日

今週はかなり充実したトレーニングが毎朝出来てるし、仕事もかなり充実していた。なんとなく、NAISTでの研究の方向性も具体的になりつつあ るし、色んなことが良い方向に向かってる感じ。これも、研究室のスタッフ、研究者、学生さん皆のおかげ。僕くらいに歳になると、一人ではなにも出来ない。 20才代、30才前半までは結構何でも自分でやってたけど、とても今は無理。色んなひとに多くのことを助けて貰っている。感謝である。そのお礼に僕は、僕 を支えてくれている皆が将来バリバリと色々な分野で活躍出来るように出来るだけそのための良い環境をつくってあげ、サポートしていきたいと思う。

2010年4月9日金曜日

2010年4月8日

この日曜日(11日)から水曜日(14日)にかけてハワイからトライアスロンの友達たちが3人大阪に来る。来週末におこなわれる宮古島でのトラ イアスロン(ストロングマン)に出場するために大阪経由で行くらしい。彼らとは2001年以来の友達で、ハワイに行った時もよく一緒に遊んでる。皆、日系 アメリカ人である。今回、僕が12日の夕方から13日まで東京に出張なので13日東京から大阪に帰ってきた夜に大阪で会って夕飯を皆で食べようという事に なっている。皆、とても楽しい連中で、彼らと騒ぐたびに全てのことが楽観的に考えられるようになる。彼らとは2002年の宮古島でのストロングマンに一緒 に出場した。また、いつか皆で一緒に宮古島でのレースかハワイでのIronman Triathlon の世界選手権に出たいものである。

2010年4月8日木曜日

2010年4月7日

今日は朝12月以来さぼっていたので、体重、脂肪を計った。12月の最初は体重63キロ、脂肪11%だった。アメリカに住んでいた頃はもっと運 動をしていたので体重63キロ、脂肪8%~9%くらいだったので、日本に来て運動量が減ったのと炭水化物の摂取量が増えた(アルコール、ご飯、パンなど) ので少し脂肪が増えていた。それがこの冬にさらに運動量が減っていたので、今日朝の時点で体重が64キロ、脂肪12.5%になっていた。これは、12月は じめから体重1キロ、脂肪1.5%増えたことになる。僕は身長が180センチなのでこの体重、脂肪では肥満ではないが、ベストのコンディションではない。 3月くらいから少しづつ運動量を増やしてきているので、これから2ヶ月くらいで体重63キロ、脂肪11%までは落とせると思う。しかし、やはり炭水化物の 摂取量をなんとか今の三分の二に落とす必要があると思う。とにかく、ご飯やパンを極力減らして、炭水化物のほとんどを果物(イチゴ、ミカン、キウイ、グ レープフルーツ、りんご、ブドウなど)から取るようにするべきだと自分は思う。アルコールはやはり外に友人たちと行った時には飲みたいので仕方ない。ご飯 やパンを減らした分、タンパク質(ささみ鳥肉、脂肪の少ない部分の牛肉、豆腐、納豆)と野菜の摂取を増やそうと思う。 痩せているのは嫌だし、太って入るのもいや。やはり、いつまでも、引き締まったアスリート系の体型は維持していきたい。しかし、歳をとったら少 し太ってるくらいが落ちついて見えるし、カンロクあるように見えるから、60才くらいになったらもう少し太ってるほうが良いのかも知れない。。。。どちら にしても、それはまだ先の話なので、今はやはり引き締まった体型の維持に心がけようと思う。

2010年4月7日水曜日

2010年4月6日

先日、会話中心の授業、学生の指導を行っていると書いた。一つの問題点は、多くの学生さんが今まであまり人との会話を中心とした生活をしてきて いないという事だ。20年以上、他人との関係を会話を通して行って来なかった学生さんたちに突然、会話を中心とした指導を行うというのは至難の業。少しづ つ、慣れさせるしかないと思う。

2010年4月6日火曜日

2010年4月5日

今日はNAISTの入学式。先週は多くの新入生がNAISTに移って来ていた。何人かの学生は母親を伴って大学に来ていた。大学を卒業した学生 だから22才とか23才くらいだと思うが、女の子ならまだしも、いい年した男が母親を伴って大学に来ている様は、情けないというか、滑稽。だって、大学院 に進学しない同年代の友達とかは就職して会社に入る年齢。さすがに新入社員が母親を伴って来るのは考えられない。僕は22才の時にはすでに結婚していた。 アメリカの大学院では生活費・授業料が保障されていたので、親からの仕送りは受けていない。 でも、日本の大学院生がいまだに親から経済的援助(生活費や授業料)を受けなければ学業・研究に専念出来ないという状況自体に問題があるのかも知れない。やはり、大学院生にはRAやTAの制度でなんとか必要最低限の生活費・授業料を保障すべきだと思う。

2010年4月3日土曜日

2010年4月2日

新入生がNAISTにも入ってきた。今年はどんな学生が来ているのか結構楽しみ。今日は英語のプレースメントテストとしてTOEICを大学で皆 受けていた。TOEFL とかTOEICを前もって受けて、大学への入学願書にスコアを記入するようにすれば、こんなことをしないで良いのにと僕は思う。話によると多くの学生さん はTOEICを大学のときに受けているらしい。 僕がアメリカの大学院に願書を出したとき(25年以上前)はTOEFLのスコアを大学へTOEFLの会社から直接行くようにアレンジしなければ 行けなかった。僕のTOEFLのスコアは620点くらいだったように思う。TOEICのスコアだとたぶん900点以上くらいに相当するのかなと思う (ちょっと不確か)。これ位のスコアでも最初はアメリカの大学院での授業はとても大変だった。特に、教科書を読むスピードがアメリカ人の学生に比べるとぜ んぜん遅くて苦労した。今は、英語も普通に速読出来るようになったけど。

2010年4月2日金曜日

2010年4月1日

今日はエープリールフール。アメリカにいたときはよくこの日に友達をBig Jokeでだましたり、自分がだませれたりしたものだ。日本だと多くのひとが真面目でジョークの分らない堅物親父が多いから、下手にBig  Jokeなんかしたら、逆にマジでおこられたりしそう。先週NAISTに、ある画伯から素晴らしい絵画が贈呈されてそれがバイオサイエンス研究棟の正面玄 関に飾られているのだが、例えばこの絵を昨夜のうちにどこかに隠してしまい、今日(4月1日)の朝、バイオサイエンス研究科中、大騒動になるとかいった ジョークなんかエープリールフールには最高なんだけど、日本でこんなことをしたらおそらく学長室に呼ばれてお説教を食らうかも知れない。というわけで、今 年のエープリールフールは大人しくしておいた。まあ、そのうち悪戯好きの本性が我慢できなくて出てくるとは思うのだが。。。。

2010年4月1日木曜日

2010年3月31日

昨夜は大阪の北浜にある行きつけのタイ料理 レストランで会食をした。最初は僕を含めて3人だったけど、途中からもう4人加わって、とても楽しく食事が出来た。サイエンスのこと、文化について、教育 についてと色んなことを沢山話した。会話はとても大切だと僕は信じている。特に、自分とは違う考え方、背景をもった人達との会話からは学ぶことが多い。自 分と同じような人間と話すのはどうもマスターベーションをするみたいでただ単に一時的な気持ち良さだけで、得るものは少ない。僕は自分の研究を進める上で も、この様な他人との会話をもっとも重要視している。他人に自分の意見を説明することにより、自分の考え方の論理性においての欠落点を見つける事も頻繁に ある。この様な僕の経験から、若い人達の教育にもっと会話を主体にしたシステムを多く導入してもらいたい。少なくとも、NAISTでの僕の教育は学生同 士、学生と教員など、人と人との会話を中心に行っているつもり。