昨日、「僕の母国はアメリカではなく、日本だ」と書いた。これについてもう少しここに書いておく。
アメリカは僕の性分に合っているし、24年以上住んで、とても過ごし易かったし、仕事も上手く回った。今、ふり返ってみると、いろいろなことが上手くいった(もちろん、少しは大変なこともあった)。しかし、仮にいろいろなことが上手くいかなくて、とても苦しい状況になったとしたら、僕は、その苦しさを克服して、なんとか頑張ってアメリカでやっていこうとは思わなかっただろうと思う。
逆に、日本では、いくら自分が苦しい状況になってもやっていける自信がある。そのような状況に真っ向から立ち向かえる自信がある。それは何故かというと、僕の周りには僕のことを心の底から理解してくれ、「なにがあろうとも、僕の味方で、サポートしてくれる」身内、友人、同僚、人生の先輩、師匠の方々が沢山いるし、それらの皆と繋がっていることを強く感じるからである。
だから、「第一の母国」である日本で、信じていた人に裏切られると、とても辛いし、悲しい。アメリカにも、強い絆で繋がっている、友人、同僚は沢山いる。しかし、アメリカでこれらの人達に裏切られてもおそらく「それなりに納得しようと努力できる」と思う。
それが、日本が「第一の母国」で、アメリカが「第二の母国」である所以である。