2012年12月20日木曜日

2012年12月20日

「学者」「博士」という言葉が懐かしい。最近は、大学の先生たちも、高校、中学、小学校の「先生」になりつつあるような気がする。そして、大学に「学者」「博 士」がいなくなりつつある。おそらく、大学で「学者」「博士」としての仕事をしない(できない)で、「先生」としての仕事が大半をしめるようになって来た からかもしれない。困ったもんだ。僕は、まわりに流されんけど、、、。

2012年12月19日水曜日

2012年12月19日

どうも「博士号をとる」「論文を出す」ということが全くわかってない、あるいはかなり勘違いしてる学生が結構多く大学院博士課程に来ている気がする。そういうやつらは来てほしくない。研究に使われている国民の税金の無駄使い。

2012年12月18日火曜日

2012年12月18日

東京が、世界で二番目にフレンドリーな町に選ばれた。う〜ん。たしかに外国からの観光客にはフレンドリーかもしれん。大阪はトップ10に入ってなかった。僕の大好きなアムステルダムは9番にランクされていた。

2012年12月16日日曜日

2012年12月16日

僕は、トップレベルの研究を維持するのに大切な要素は5つあると思っている。以下に僕的な優先順位に並べてみた。

「人」「知的環境」「研究に集中できる時間」「インフラ」「研究費」の順である。

30年前の日本では、「人」「知的環境」はかなり濃厚であったと考える(もちろん、いまの日本と相対的に比べてで、絶対的評価ではない)。しかし、「インフラ」「研究費」はかなり貧弱であったと思う。

し かし、今の日本では、「インフラ」「研究費」は30年前と比べるとかなり贅沢にあると感じる(これも、相対的な意味である)。しかし、逆に「人」「知的環 境」「研究に集中できる時間」など、特に「人」「知的環境」に関しては、かなり貧弱で希薄になってしまったなと感じる。

研 究費は豊富にあるのに、国内では優秀なポスドク、研究者が少ないので、結局「人」にお金をつかわないで、最新の機器にお金を使っているという現状が存在す る。最新の機器がいくらそろっても、斬新なアイデアをだし、研究を進めていく優秀な人が集まらないと宝の持ち腐れである。

あ くまで、僕の個人的な印象だが、アメリカのトップクラスの研究・教育機関に比較しても僕の周りにはすばらしい最新の機器が勢揃いしている。しかし、正直 いって、これだけ最新の機器がそろっていて、「研究成果はたったのこれだけ?」(アメリカのトップクラスの研究・教育機関に比較して)と僕は感じる。

2012年12月15日土曜日

2012年12月15日

最近、研究は絶好調で、ラボのみんなの努力のおかげで、多くの成果が出つつある。来年は、これらの成果をもとに、ことし採択されなかった研究費に再挑戦したり、新たな研究費獲得に向けて再始動する。

その他のどうでもよいことは、無視すれば済むことなので、あまり関わらないようにしている。

2012年12月12日水曜日

2012年12月12日

人間、切磋琢磨しなくなると、どんなに賢い人もアホになる。

2012年12月11日火曜日

2012年12月11日

アメリカに送るHoliday cardsを書かんとアカン。クリスマスに間に合うように送らんと、、、。

2012年12月10日月曜日

2012年12月10日

自分の頭で研究のデザインをし、自分で(あるいは他との共同で)研究を遂行し、自分で研究結果を考察し、自分で研究結果をまとめて論文として発表できる能力とスキルを身につけてない学生に博士号を授与するのはアカンやろ。

これらの能力、スキルがない博士を大量生産するのは罪やわ、、、。

これは、かなり高度な素養を要することやから、誰でもできることとちゃう。なのに、博士課程への希望者をほぼ全員入学させて、どんどんexpectationを下げていっとる現状、ありえへんは、、、。

こいつらには関わらんとこ、、、。

2012年12月9日日曜日

2012年12月9日

自分で実験をデザインして、自分の手で実験して、自分でデータまとめて、自分で論文書いてってしてた頃が無性に恋しい。子供の頃に、それに中毒になってサイエンティストになろうと思って実際サイエンティストになったわけだが、、、。まあ、今は当分できないけど、死ぬまでにもう一回だけ、そのようなことをしたいと思う。

2012年12月8日土曜日

2012年12月8日

世の中では、就活が始まったみたいです。僕のラボは全く関係ないので、何の変化もありません。

2012年12月7日金曜日

2012年12月7日

最近、歳をとることへの恐怖感が日増しに増大している。そのことで、弱気になってる自分を何とかしなければと結構焦ってる。

2012年12月6日木曜日

2012年12月3日月曜日

2012年12月3日

今週から少し食習慣を変えてみた。この新食習慣をしばらく続けてみます。日本に来てから少しダレてた習慣を絶って、アメリカにいた時のような食習慣に少し近づけただけですが、、、。

2012年12月2日日曜日

2012年12月2日

最近は料理のレパートリーが飽和してきたので、少し新たなレシピを開発せねば。もちろん、ヘルシー志向は維持のままで。

2012年12月1日土曜日

2012年12月1日

朝からずっと論文の手直ししてたので、大阪城を真ん前に見ながら、ノンファットラテでちょっとした雑念。

最近は便利なものがあまりにも沢山あり、それらをわけもわからなく(つまり、根本を理解せず)使いこなして何か面白いものや楽しいものや変わったものを作成したり、それらを利用したりすることにとても長けた人たちがあまりにも多くて、真にそれらを深く理解して根本的に異なるものを生み出す能力をもった人が少ないように思う。

便利な世の中の弊害でしょうか、、、。

2012年11月29日木曜日

2012年11月29日

実は、僕は20年以上前にPIになってからもずっと継続的に自分で実験もしていたが、3年半前に日本に来てからは、自分ではまったく実験をしなくなった(で きなくなった)。そのせいで、現場での大中小の発見を最初に自分で目にする興奮はもう味わえなくなった。いつも、ラボの助教の先生、研究員、学生さんたち が現場で最初に目にした発見を後で見せてもらうというふうに二番手になっている。それが、かなりストレスなのだけど仕方がない。

自分でやった実験の結果を世界中で最初に目にするドキドキ感と興奮はなにものにも代え難く、それに中毒になって研究者をやってきたのだが、それがないのは寂しい。しかし、PIとしての他の責任(研究費を稼いできたり、、、)があるので仕方がないのかな、、、、。

2012年11月28日水曜日

2012年11月28日

米国では、学生さんを手取り足取り指導すると、「ほっといてくれ!そんなん、自分でできるわい!」ととても怒られ、嫌がられる。Don't patronize me!と怒られる。つまり、自分のことを信用してくれてないと思うので怒る。

逆 に、日本では、手取り足取りしないと、学生側からすると、放ったらかしにされてて、指導されてない、と不平不満をいう学生が多い。聞いてみると、会社でも そうらしい。つまり、日本は、全てが受け身なんですね。社会全体、教育全体が、受身人間を育てて、のさばらしてるんですね。

僕は、学生をpatronizeしないので、大学の他の教員の人達に、「Tom Satoは学生の指導をしていない、けしからん!」と言われている。そういう教員の人たちは、その人たちが若い頃、上の人たちにpatronizeされて育ったのかな、、、?

2012年11月27日火曜日

2012年11月27日

大学院にきて研究するということについて。

研 究するという時点で、すでにその行為自体が社会と密接に関わってくるわけで、それなりの自覚をもって責任ある行いをするべきである。研究のお金は国民の税 金である。授業料を払ってると言ったって、そんな金額は研究には全く足りない。授業料を払って研究しているのではない。国民の税金で研究しているのであ る。

研究は大学に守られて勉強するということとは大違い。学生だけど、そういう意味では、研究して論文を書くという行為に関しては社会人なわけである。

したがって、社会人としての自覚と責任をもって研究できない人は大学院にきて研究に従事してはならない。そういう、自覚と責任のもてない学生は、学生として授業料払って、その払った分だけ授業受けて、実習として実験してレポートを提出して単位をとっていればよい。

2012年11月26日月曜日

2012年11月26日

いろいろと読んだり聞いたりしてるけど、日本国民の原発、税金に対する関心はかなり高い。

2012年11月25日日曜日

2012年11月25日

日本の大学では「教育、研究」と一般にいわれている。これは、学生の教育を中心にし、教育を基盤に研究を行うということだと思う。

大学(つまり学部)では、それが当然で、教員も教育をすることで給料が保証されている。それは、僕もありかな、と思う。

し かし、大学院大学でも、「教育、研究」といわれていて、学部と同じように、教育を主軸とした研究であるという認識に基づくのだと思う。これは、僕は間違っ ていると思う。(日本ではそうなんだから受け入れろ!と言われれば、それまでで、仕方がないし、逆らうなら出ていくしかないのだが)

大学院は、学部と違い、研究を主軸とした教育であるべきだと僕は思っている。これは、日本以外の国、米国、ヨーロッパ、シンガポール、中国、韓国、どこでも、大学院はそうである。

し たがって、大学院は「研究、教育」とし、教員の給料の一部(半分程度)は、研究活動への報酬あるいは研究活動をするための費用から捻出する制度へと移行し てもらいたい。それができない教員は研究をやめて教育に専念し、給料も100%教育活動への報酬として出してもらえば良いわけだ。

これほどシンプルで合理的なことができにくいのが日本文化だといわれてしまえば、それまでで、返す言葉がないわけだが…。

2012年11月24日土曜日

2012年11月24日

老化、死に関する紀元前的メタフィジカルな考察。

身体に悪いものの蓄積 < 身体に良いものの摂取 = 成長、生存
身体に悪いものの蓄積 > 身体に良いものの摂取 = 老化、死

(悪いものの蓄積) - (良いものの摂取)
この値がある閾値を越えて不可逆的になった時が「死」

[問題、課題]
身体とは何か?
良いもの、悪いものは定義可能?
「死」は不可逆的?
排泄、摂取の定義は?
生命が誕生する前後で、このメタフィジカルな考察は適用できるか?
閾値はあるのか?それの「単位」は?
などなど、、、、。

2012年11月21日水曜日

2012年11月21日

今、研究関連以外の本を読む時間が全く無し。今は仕方ない。

2012年11月18日日曜日

2012年11月18日

今朝も、ジムで1時間ばかり身体を鍛えて、今はスタバで朝食。

僕は1985年8月に日本を離れてアメリカに行き、2009年4月に日本に来るまでアメリカに住んでた。なので、1985年までの日本しか知らずに、2009年に日本に帰国を決心した時も、1985年までの日本をイメージして日本に帰ってきてた。

しかし現実は違っていた。2009年の日本は1985年の日本とは別の国と言っても過言でないほどいろいろなことが変わり果ててしまっていた。

今思うことは、もし20年後に僕が日本に住んでいると想定すると、その頃には自分は生きていたくないな、とかなり真剣に思う。とすると、二つのチョイスしかない。

1. 僕は70になる前に、死ぬか、流浪の旅に出る。
2. 日本をなんとか自分と同志の人たちとで変えていく。

今の日本のひとつの大きな問題。

国 が持続的に発展するためには、少数のエリートだけではダメで(もちろん必要だが)、普通だけど毎日元気に一生懸命働き、家族を支え、コミュニティーのため に貢献し、社会において責任ある行動をとれる、いわゆる「しっかりした大勢の平均的市民」という中間層のエネルギーがもっとも大切だと僕は思う。

今の日本にもっとも欠けているのは、この中間層が劇的に減少し、弱くなってしまったことかな、と僕は思ってる。この、エネルギーのある中間層を厚くするための、教育、社会保証制度、政策がうまく言ってないのだと思う。

これは、1960年〜1980年代の「イケイケ」ムードにかまかけて(自国の発展を過信し過ぎて)、足元を見失ってしまっていたからではないかと僕は思っている。

「祇園精舎の鐘の声(音)、諸行無常の響きあり」

2012年11月16日金曜日

2012年11月16日

前にも書いたような気がするが、アメリカにいた時に比較すると、今は一日一日が複雑だなと感じる。アメリカに居たときは、かなり物事が単純で、研究をガンガ ンして、良い論文を出して、研究費をたくさん稼いでくれば良かった。極端に言えば、それ以外のことはどうでも良かった。あの頃が、とても恋しい。

2012年11月15日木曜日

2012年11月15日

今日は外回りの営業でした。手応えはまあまあ。

ふ と思ったけど、日本の評価は、100点という絶対的な満点が先ずあって、そこからミスを減点していくんですね。100点以上がないのも変だし、あることで 10点ミスしても、別の部分で50点ゲインしたら40点加算されるということもないいんですね、、、、。10点ミスは10点ミスで他のゲインで補うという ことはできないんですね。これ、めちゃくちゃおかしな評価のシステムですね。

減点方式のシステムは一か所にとどまるだけで、前向きな前進を目指すことができないようになってるんですね。

恐ろしいシステムです。

2012年11月14日水曜日

2012年11月14日

日本にきていまだに「信じられない」と思うことのひとつ。

大学院教授、教員の人たちが、「大学院の学生になんとか学位をとらせるように指導しないといけない」と思ってること。(少なくとも僕の周りでは…)

まあ、日本は多くのことが受け身のシステムとわりきれば、このことも納得できるのだが、、、、。

また、学位を「とらしてもらわないと」何もできない学生がいることもたしかではあるが、、、、。まあ、そういう学生を大学院に入学させる方にも責任はあるが、、、、。

僕は、大学院の学生は「自分で学位をとる」のであって、大学教員は、その過程でアドバイスをしたり、良い研究環境を提供・維持すること、であると信じている。少なくとも、アメリカでは僕のまわりはみんなそういうふうに考えていた。


2012年11月12日月曜日

2012年11月12日

以下、今年3月29日に朝日新聞Webronzaに掲載された僕の論考です。6ヶ月以上たったということで、朝日新聞の許可を得て、ここにコピーします。


日本の大学院教育に物申す


この4月から、東京大学、京都大学、大阪大学、慶応義塾大学をはじめとする13大学で「博士課程教育リーディングプログラム(通称、リーディング大学院プログラム)」が始まる。本プログラムは、その執行機関である独立行政法人日本学術振興会(JST)のWEBサイトによると、「優秀な学生を俯瞰力と独創力を備え広く産学官にわたりグローバルに活躍するリーダーへと導くため、国内外の第一級の教員・学生を結集し、産・学・官の参画を得つつ、専門分野の枠を超えて博士課程前期・後期一貫した世界に通用する質の保証された学位プログラムを構築・展開する大学院教育の抜本的改革を支援し、最高学府に相応しい大学院の形成を推進する事業」である。かみ砕いて言えば、一つの研究室に閉じこもって、訳のわからない、社会の役に立つかどうかもわからない研究を、教授のロボットとして日々黙々と行なっているという日本の博士課程学生の現状を打破し、人類の直面しているグローバルな問題を解決する高度な能力を兼ね備え、産官学で即戦力となる人材の養成を目指すというわけだ。
応募要項には、「広く産学官にわたりグローバルに活躍するリーダーに求められる能力」として、1)確固たる価値観に基づき、他者と協働しながら、勇気を持ってグローバルに行動する、2)自ら課題を発見し、仮説を構築し、持てる知識を駆使し独創的に課題に挑む力、3)高い専門性や国際性はもとより幅広い知識をもとに物事を俯瞰し本質を見抜く力、が挙げられており、平成23年度に13大学で計21件のプログラムが採択され、平成24年から7年間、毎年約60億円が使われる。平成24年度、25年度も同様のプログラムが公募・採択される予定なので、平成25年度には計180億円がこの事業に投入されることになる。
当然ながら、この180億円は税金から賄われる。10年~50年先を見越した将来への、税金による巨額な投資といえよう。したがって、この投資が意義あるものか否かを十分に議論した上で、国が決定されたものでなければおかしいが、残念ながら筆者の目には、以下の理由から、“まったく議論されていない”ように映る。

1)リーディング大学院プログラムの前に、よく似た事業が行なわれていた。「21世紀COECOE)」と「グローバルCOEプログラム(GCOE)」である。「21世紀COECOE)」は、国際的に卓越した教育研究拠点形成のための重点的支援として、平成14年度から開始されたものだ。そして「グローバルCOEプログラム(GCOE)」は、COEの基本的な考え方を継承しつつ、我が国の大学院の教育研究機能をより充実・強化し、国際的に卓越した研究基盤の下で世界をリードする創造的な人材育成を図るため、国際的に卓越した教育研究拠点の形成を重点的に支援することを目的とする事業である。現在GCOEプログラムでは、計140拠点で、年間70億円~420億円の予算が執行されている。この巨額な税金が投資された結果を見ると、“教育・研究のグローバル化”からはほど遠いことがわかる。例えば英語力は、GCOE各拠点の大学院生のTOEIC平均点が450点~650点程度と聞く(いくつかの拠点から筆者が個人的に収集した情報)。これは、たとえばユニクロやソフトバンク、武田薬品工業などのグローバル企業の新入社員採用最低条件(730点~800点以上)や、米国の大学院入学最低ライン(TOEFL iBT 79100点《TOEIC 730880点相当》)に遠く及ばない。何か教育そのものが間違っているといえよう。その反省を踏まえてこそのリーディング大学院プログラムであるべきだが、反省と改善が行われている様子は感じられない。

2)リーディング大学院プログラムは実施期間5年間である。しかし、たった5年で、世界で活躍できる人材など育てられるのか?と問いたい。世界のトップ企業で活躍している海外のエグゼクティブには、Ph.D.(博士号)を取ったあと、さらにMBALaw School(法学部)でLaw degreeを修得している者も少なくない。海外のトップエリートは、専門性を追求しながら自分の得意分野とは違う分野と協力しながら新たな領域を開拓していこうとするのが一般的だ。リーディング大学院プログラムの5年間という短期間で大学院生が得られるのは、せいぜい、表面的な知識と、形だけのスキルであろう。

3)歴史的に見て、学際領域は、様々な分野を“広く浅く”知った人物によって切り拓かれるのではなく、“深い専門性”をもった複数のエリートが集まり、それぞれの得意とするところや強みを活かしながら、協力して創成される。リーディング大学院プログラムで輩出される表面的な博識、つまり評論家のような人物が集まったところで、いったい何ができるというのか。

4)そもそも今の日本の大学教員は、総じて真の意味でグローバル化の感覚を持ち合わせていない。彼らに教育された学生が、どうやってグローバル感覚を身に付けられるのか。まずは教員のグローバル教育、意識改革から始めるべきだろう。また、グローバル感覚をもち、経験も豊富な教員を、大学が積極的に採用する必要がある。

以上の問題はあるものの、評価できる点もなくはない。それは、大学院生に対する経済的支援の充実である。海外の多くのPh.D.コース(大学院)では、ごく当然のこととして、授業料免除と生活費支給が行われている(大学院によって額は異なるが、平均的に、学生一人に支給される生活費は年間$20,000$25,000)。日本のように、2426才の大学院生が親のスネをかじって大学院にいること自体が異常であり、また、スネかじり状態では学生に自立精神や責任感など生まれない。リーディング大学院プログラム採択拠点では、そのプログラムに受け入れられた各大学院生に5年間、毎年250万円~300万円の経済的支援が約束され、授業料も免除されるので、これについては評価に値する。
以上、真の意味でのグローバルな大学院教育の充実は、日本の将来にとって最重要課題だ。現在、日本の国際競争力は世界59カ国中26位である(表1)。調査を行ったスイスのIMD(経営開発国際研究所)は日本の弱みの一つとして、大学教育をあげている。国には、今までの失敗や問題点を具体的に洗いだし(特にCOEGCOE事業における失敗)、その上で、有効な教育への投資プランを国民に見せていただきたいし、国民も、投資家である自覚をもって、厳しい目で国の教育政策をモニターしていただきたい。

2012年11月11日日曜日

2012年11月11日

最近は、トレーニングをサボるとあっという間に体重が減って、それと共に筋肉量が減少する。身体を動かして筋肉に刺激を与えないと自然に筋肉量が減少する年齢にそろそろなったということだろう。

筋 肉量が減ると脂肪が増えやすくなって、いろいろな病気になりやすくなるので気をつけなければいけない。僕くらいの年齢だと、わりと軽めの運動をコツコツと 継続的に続けることがもっとも大切なのだと思う。これから、10年、20年、30年と継続できる運動習慣に適したやり方に方向転換しようと思う。

2012年11月10日土曜日

2012年11月10日

日本に来てから、心に余裕の無くなってきている自分に時として気づく。これは、僕が歳をとってきたせいなのか、それとも、ジャパンという環境が僕に悪さをしているのか、、、、That is the question.

2012年11月9日金曜日

2012年11月9日

最近は、食べ物に飽きてきた。なんか、いろいろと対策を考えてみようと思う。

2012年11月7日水曜日

2012年11月7日

最近は毎日コンピューターと睨めっこしてる時間が極度に長いので、目が非常に疲れる。朝起きた時の目のすっきり度が非常に悪い。

2012年11月6日火曜日

2012年11月6日

サイエンスの基本は「疑う」、「客観性」、「検証」である。なのに、これが日常的にできないサイエンティストがけっこういる。困ったもんだ。

2012年11月4日日曜日

2012年11月4日

僕は家で仕事するときは、Air、Pro、iPad、PCの四つすべてをオンにして仕事をしている。じつは、もう一つ iPad か他のタブレットがあると仕事の効率がもっとあがるのだが…。

2012年11月3日土曜日

2012年11月3日

今日も一日中読みものと書きものに終止しました。疲れたけど、充実した一日でした。

2012年11月2日金曜日

2012年11月2日

研究の世界はオリンピックで金メダルをとらないと意味がない厳しい世界。銀メダルじゃダメだし、オリンピックじゃないとダメ。日本選手権で一番でも、オリンピックで銀メダルや銅メダルあるいは入賞じゃ、ぜんぜんだめ。

オリンピックで金メダルとるためには、やはりオリンピックで金メダルをとることを目指してるもの同士の切磋琢磨が必要。

口では、「相手は世界」と言ってるけど、実際には日本選手権で優勝や入賞した程度で大喜びしてる人達が多すぎ。

2012年10月29日月曜日

2012年10月29日

最近ちょっと日々の生活が不規則になりつつあり、あまり良くない傾向。なんとかしないといけない…。

2012年10月28日日曜日

2012年10月28日

今日は雨。この雨があがると月曜日からグッと気温が下がってくるらしい。僕は涼しい、寒いほうが好きなので(若い頃は暑い方が好きだったけど…)、とても嬉しい。

2012年10月27日土曜日

2012年10月27日

ある方から「西国浄土」と日本人の「欧米コンプレクス」について教えてもらった。なるほど…ひとつの解釈のしかたではある。

2012年10月23日火曜日

2012年10月23日

以下、2012年3月5日に朝日新聞Webronzaに掲載された僕の論説です。掲載から、すでに6ヶ月以上たっているので、朝日新聞からの許可をえてここに表無しでコピーします。


日本の大学は海外から寄付を集めるべし

    東京大学の数物連携宇宙研究機構が米国のカブリ財団から57000万円の寄付を受けた。このニュースは、日本の国立大学が海外の財団から寄付を受けるのは初めてということもあり、国内のさまざまなメディアで報道された。
    東京大学を含め日本の多くの大学では、国からの運営交付金や受託研究費が収入の半分以上を占める。このような国依存型の財政状況により、各大学は独自の特色を出し難くなっている。一方、大学の法人化以降、国からの運営交付金は年々減り続けている。このような閉塞状況を打破するためのひとつの対処策が、大学基金の充実である。
    世界の大学では、寄付金などで大学基金を設立し、その基金総額が大学の競争力に直接反映されるようになっている。残念ながら日本の大学基金は、欧米の主要大学と比較すると、雲泥の差がある(表1)。日本のトップの東京大学や慶応義塾大学の基金(300400億円)は、世界1位の米国ハーバード大学の約2.1兆円と比較して50分の1以下である。また、他の米英の主要大学と比較しても、725分の1以下である。
  この歴然とした違いは、学生ひとりあたりに換算しても同様だ(表2)。ハーバード大学の約1億円に対して、東京大学ではたったの140万円である。大学教員ひとりあたりに換算すると、その違いはさらに広がる(表3)。ハーバード大学の10億円に対して、東京大学では1千万円にも満たない。
    大学基金はおもに財団、個人からの寄付によってまかなわれる。米国ハーバード大学の場合、2011年だけで新たに約616億円、米国スタンフォード大学は約545億円の寄付金を集めた。一方、同年、東京大学は73億円、京都大学は49億円、慶応義塾大学は50億円、早稲田大学は21億円にとどまっている。
     米国では、大学基金の運用による利回りは現在10%15%といわれている。米国ハーバード大学の場合、基金の運用だけで毎年2,1003,150億円の利子収入があることになる。これだけでも、現在の東大基金(あるいは慶応義塾大学基金)総額の5倍以上ある。
    このような大学基金は様々な用途に使われる。筆者が米国で教授をやっていた時の例を説明してみよう。筆者は米国コーネル大学医科大学でJoseph C. Hinsey Professor という称号を与えられていた。この称号をもつことにより、Joseph C. Hinsey という方が、約1億円をコーネル大学医学部へ寄付しつくられた基金(英語でEndowmentという)から生じる利子を、筆者の研究室で研究費として自由に使うことができるようになる。つまり、毎年、約10001500万円が研究に使えることになる。
したがって、500億円の基金があれば、この規模の研究サポートを500人に対し、その生涯にわたって提供できることになる。あるいは500億円の年利回り50億円程度をつかって、若くて優秀な研究者を50人ほど新任教員として雇い、それぞれに約1億円を研究室立ち上げのための研究費として提供することもできる。
    大学基金は、その大学の運営、発展、競争力の強化において中心的な役割を担うものだ。日本の大学が世界を舞台に競争力を高めていくには、大学基金を充実させることが必須である。
     財団や個人が大学へ寄付をする主な理由として、1)個人がその大学の出身で、その大学の発展を切に願っている、2)財団・個人が、その大学の理念・イニシアチブなどに賛同する、3)寄付金をもとに大学が社会的に大きな成果・貢献をあげることができることが期待でき、それにより寄付した財団・個人の名声があがる、などがある。したがって、大学がこれらの状況をつくりだすことが、寄付金集め成功の必要条件となる。
しかし、現在の日本国内の経済状況や、2050年までには2.5人に1人が65才以上という超高齢社会に突入することなどを考慮すると、日本で寄付を集めるより、海外に狙いを定めて戦略を練ったほうが得策であると筆者は考える。そのことを前提に、以下の提言をしたい。
     先ず、優秀な学生や若い教員・研究者が多くいる海外の新興国(例えば、シンガポール、マレーシア、インドなど)で、日本の大学が分校を開校する。そこで、優秀な学生、また若くて優秀な教員・研究者を集め、将来その国のリーダーとして活躍する人材を育てる。また、その分校と日本のキャンパス間での横断的な事業、プロジェクト、などを始める。これらは、世界からの注目度、また世界各国の財団・個人からみての投資価値は明らかに高く、寄付金を集めやすい。また、20年~50年後には、その分校を卒業した優秀な学生たちは、社会的にもそれなりの地位を確立し、母校へ寄付を通じて恩返しすると期待される。その頃には、それらの新興国は経済的に世界をリードするようになっている可能性が高いので、大きな寄付が期待できる。海外の分校も、日本国内の本校も、経営的にはひとつの傘下にあるので、これらの海外で集めた寄付を日本国内の本校へも運用できる。
実際、米国のいくつかの主要大学は海外分校を数年前から積極的に展開している。日本の大学も素早く海外市場を開拓しないと、手遅れとなってしまうと筆者は考える。このような海外分校の設置にともない、国内の本校と海外分校との円滑な連携が必須である、という理由で大学の秋入学を唱えるほうが自然ではないだろうか。

2012年10月22日月曜日

2012年10月22日

10月半ばを過ぎたのに、大阪はまだまだ暖かい。

2012年10月21日日曜日

2012年10月21日

大阪に帰ってきた。成田から伊丹行の飛行機が遅れて、少し帰ってくるのが遅くなった。

今回、ニューヨークから成田行きの機内で学園ものの邦画をみて思った。「大人の社会も大差ないな」と。

つまり、日本では、小中高の学校の社会も、成人して社会人になってからの社会も対して成長がないということなのかなと思った次第。大人の見本が少ない社会では、子供も大人へ成長できなくて仕方がない。

ホンマに、この映画の中の高校生たちの日常、社会人たちの縮図をみているようだった。気分悪くなりました。

僕たち大人がもっとしっかりしないといけないと強く思いました。

2012年10月19日金曜日

2012年10月19日

ニューヨークで思ったことのひとつ。山中さんのiPSの研究に国が「オールジャパン」体制で支援するとのことについて。

も ちろん、日本発の科学技術や発見・発明を国としてサポートするという概念自体には、ぼくは「心情的には」賛成する。しかし、将来的に日本の経済活性化に結 びつかないことには、国民の賛同を得ることは難しいし、国として成り立たなくなる。(とくに、日本の国民はあまりしっかりと自分の頭で考えて判断しない で、「お上のおっしゃることだから、云々」となってしまう傾向にあるので…。)

そ の辺をふまえて、「ノーベル賞をとった研究なのだから、云々」ではなくて、将来的にiPSを利用した再生医療が日本また世界中でどれくらいのマーケットな のかを、10年年後、20年後にわたって、しっかりとした定量的な試算をし、それ以外の対抗馬との競争力を比較した上で、どの程度の投資をiPS研究に国 とすべきなのかを考えて欲しい。でないと、日本経済、日本の科学技術の発展が将来的に行き詰まってしまう。

このようなことは、企業では常に行われていることで、そうしないと会社がつぶれてしまう。日本という「会社」がつぶれてしまわないためにも、この辺の試算を国民にわかるように示した上で、しっかりその投資の合理性・正当性を説明してもらいたい。

ちなみに、今回ニューヨークで再生関係の研究者の同僚たちと話してるけど、みんなiPSの「次の次の」世代になりそうな研究の話しがたくさん聞けた。iPSじゃ、もう古すぎて研究費獲得しにくくなってるそうです。

2012年10月18日木曜日

2012年10月18日

ニューヨークいいですね!世界の中でも特別な街です。いつの日か、仕事全くなしで来たいです…。

2012年10月17日水曜日

2012年10月17日

今、成田からニューヨーク行きの飛行機の中で、突然思い出した。
自 分が生まれてから小学校にあがるまで、おふくろは、自分に本をほぼ毎日読んでくれた。自分は、その時間が毎日とても待ち遠しかった。おふくろは、いろんな 本をたくさん読んでくれた。本を読んでもらいながら、その物語の中に自分が引きこまれていって、想像や夢を膨らましていったことを、何故かとてもよく覚え ている。

2012年10月15日月曜日

2012年10月15日

明後日からニューヨークに出張で、その前にやらなきゃいけないことが山ほどある。

2012年10月14日日曜日

2012年10月14日

今の日本のひとつの大きな問題。
若い人たちが、「必死に頑張れば、将来その努力に見合うリワードが必ずある」と確信出来ないことにあると思う。これなしに、若い人たちに「夢をもってがんばれ!」とは言えない。若い人たち無しに日本に将来はない。このジレンマなんとかしないと…。

2012年10月13日土曜日

2012年10月13日

ス タバでよく英語のレッスンを受けている若者たちをみかける。ネイティブスピーカーとの個人レッスンだ。あんなんで、英語をあやつれるようにはならないのだ が、けっこう流行ってるみたいだ。いい商売だ。完璧にボッタクリだ。しかし、あんなんで、英語が使えるようになると思ってお金を払うひとたちもどうかして るけど…。顧客のほとんどが、20〜30代の若者、とくに男子が多い。この偏りはなぜだろう?

2012年10月11日木曜日

2012年10月11日

今日、関東在住の知り合いの大学学部生さんから、僕宛に「山中先生の受賞後のインタビューを見たり聞いたりしていると、よく先生のことを思い出します。」というメッセージを頂いた。なぜか、嬉しかった。ありがとう。

2012年10月10日水曜日

2012年10月10日

ノーベル賞受賞が新聞の一面トップで出る国、日本。受賞から2日経っても、まだメデイアが騒いでる国、日本。やはり、日本はちっぽけな村なんだなと再認識。

2012年10月8日月曜日

2012年10月8日

それにしても、スマホを常にいじくってる人たち多いいですね。あれ、頭がアホになるでしょう。情報を「受けて」それにたいして「反応する」という受動的行為です。能動的行為をおこなわなくなった脳は衰退するだけでしょう。

いい年した大人が電車の中でスマホのゲームに熱中してるのをみると、世も末だと思わざる終えません。まあ、職場でストレスが溜まって、それを発散するために、頭を使わないでよいスマホ、ゲームをしたくなる気持ちはわからなくはありませんが…。

2012年10月7日日曜日

2012年10月7日

広島から大阪に帰ってきた。残り短い連休は仕事(研究)三昧の予定。

2012年10月5日金曜日

2012年10月5日

Thank you all for your best wishes for my birthday! I really appreciate your friendship and love! Only friendship and love last forever and that's all it matters, everything else is trivial.

50歳になり、いろいろ考えることができました。25年あまりの米国生活の後、僕が3年半前に日本に帰ってきた目的は以下の五つです。

1. これから世界レベルでリーダーとなれる日本の若者を育てる。
2. 日本の社会 (特に教育と知的環境と福祉) をよくする。
3. 日本で新たな研究プロジェクトを開始し、日本発の研究で世界をアッといわせる。
4. 日本の親友・同志を大切にする。
5. 親孝行する。

これらの目的を再確認することができました。これからは、もっと割り切って、自分勝手に、まわりに惑わされず、以上の目的を自分なりのやり方で成し遂げようと再決心することができました。これらが出来ないと諦めた時は去るしかないな、と強く覚悟しました。

これからも、宜しくお願いいたします。

追伸
これで、ちょうど日本に25年、米国に25年住んだことになりました。

2012年10月2日火曜日

2012年10月2日

東京、山形、東京と出張から大阪に帰ってきました。出張中、全く運動できなかったのですが、明日から、またルーチンに戻ります。

2012年10月1日月曜日

2012年10月1日

週末から、東京、山形、そして、また東京と出張。台風きたけど、新幹線も飛行機もすべて予定通り。よかった。火曜日の夕方には、大阪にかえる。

2012年9月25日火曜日

2012年9月25日

9月も終盤。少しづつ涼しくはなってますが、まだ暑い。早いとこ、冷んやりした気候になって欲しい。

2012年9月24日月曜日

2012年9月24日

ニュースの番組で、就職活動のことを報道していた。その中で、雇用する側の企業が、望むことに「大人と会話ができること」があるらしい。これ、あたりまえだけど、最近の大学生さんたちの中には、これができない学生が多いらしい。日本は破滅です…。

2012年9月23日日曜日

2012年9月23日

いや〜、今日の千秋楽、白鵬と日馬富士の闘い凄かった。大感動。

2012年9月22日土曜日

2012年9月22日

最近、考えていることのひとつ。
日本が、政治・経済で世界をリードするような時代は、おそらく僕が生きている間にはこないであろうということ。

2012年9月21日金曜日

2012年9月21日

最近はスマホが思考の邪魔になるので、一日の中でスマホをオンにしている時間を決めて、それ以外の時間帯は電源を切っている。

2012年9月16日日曜日

2012年9月16日

以下、今年1月28日に朝日新聞Webronza に掲載された僕の論考です。すでに、掲載から、ほぼ8ヶ月たったので時効ということで、朝日新聞から許可をいただいて、ここにコピーします。

「秋入学」は大学教育のTPPだ

東大が「秋入学」を本格的に検討しはじめた。グローバル化の進む世の中で世界一流大学としての生き残りを賭けた動きとのことである。筆者は「秋入学」という制度自体には賛成だが、このまま日本全体が「秋入学」へ移行すると、日本の大学は全て二流あるいはそれ以下になり下がるであろうと予想する。
向上心が高く、世界のトップを目指してがんばる学生たちは、現行の春入学だろうが秋入学になろうが、海外に出て行く。筆者は1985年3月に筑波大学卒業後、同年8月に米国にわたり、Ph.D.修得のためジョージタウン大学神経生物学専攻に9月入学した。したがって、学部卒業から大学院入学まで5ヶ月のブランクがあったわけだが、それを理由に米国の大学院への進学を躊躇することは全くなかった。東大の濱田純一総長自身も1月20日に行われた記者会見で「学事日程の国際的な調整ができたからといって、それだけで、海外に行く日本人学生、海外から来る留学生が、爆発的に増えるとは考えていない」と発言している。
一方、秋入学制度になると、海外の大学、大学院への進学・編入が「便利になる」ことは確実である。最近、日本の初等中等教育における英語教育が少しずつ見直され始めたおかげで、若い世代の英語力は向上している。この傾向も海外の学校への進学・編入への障壁を下げる後押しをするであろう。また、諸外国からの学生も「制度的には」日本の大学・大学院へ進学・編入しやすくなるであろう。
しかし、現在の日本の大学は、いくら好意的にみても、諸外国の一流大学と比べると格下である。これは、タイムズ・ハイヤー・エデュケーション国際大学ランキング2011-2012で日本トップの東大が30位、これとは別のQS社の総合ランキング2011/2012においても東大は25位であるという点からしても否定できない事実である。
このような現状では、諸外国のエリート学生は、日本の大学が秋入学制度を取り入れたところで、日本の大学・大学院へは進学・編入しない。また、秋入学で制度的に便利になった分、ますます多くの優秀な日本人学生は、海外の大学・大学院へ進学・編入するであろう。
つまり、秋入学の導入は、日本の大学を国際自由競争の渦中に放り込むことになる。貿易でいうTPP(環太平洋経済連携協定)に加わるようなものだ。果たして、日本の大学には、諸外国の一流大学と競争できる下地はできているのだろうか?筆者の答えは「ノー」である。
では、どのような準備を日本の大学はするべきであろうか?先ずは、国際的に一流大学と認められるための必要条件のいくつかをここにリストアップする。
  • それぞれの学術分野において世界トップレベルの教育・研究者が高い割合で在籍する。
  • ほとんどの授業が英語で行われている(もちろん、日本文化、日本史、日本文学などは日本語で授業する)。
  • 大学の事務業務も英語でおこなわれている。
  • 世界中から集まる多様なバックグラウンドをもった学生たちが安心して、居心地の良い生活がおくれるインフラが整備されている。
  • 大学の経営管理が世界水準でおこなわれている(透明性、高水準の危機管理、高い専門性などがある)。
  • 強力な財政基盤と資金運用能力が存在する。

これらなしに秋入学を実施し、「大学教育のTPP」という大海に出航すると 、日本の大学全てが沈没してしまうだろう。
そこで、筆者は、秋入学を実施するなら、その前に国を挙げて早急に以下の改革を進めることを進言したい。

✓  海外の大学機関等で世界トップレベルの研究・教育をおこなっている外国人研究者を非常勤講師として積極的に雇用する。

✓  同様の日本人研究者には日本の大学におけるサテライトラボを提供する。

✓  新規大学教員の採用条件のひとつとして、海外の大学でテニュア(終身雇用権)をとっている、もしくは海外の大学での博士号修得を加える。
先ずは新規採用の10%くらいから始めて、5年~10年で30%がこの条件を満たすようにする。

✓  大学の事務担当者の新規採用条件として、TOEIC 800点、さらに海外の大学での事務業務のインターンシップ最低1年を義務付ける。

✓  専門家による大学の組織運営。
現在、日本の多くの大学においては、各種委員会を教授会メンバーが手分けして運営している。しかし、教員はそもそも教育・研究が本分であり、その委員会業務においては素人である。このような状況が、危機管理の行き届かない、非効率的な組織運営という現実を招いている。大学の透明性、高度の危機管理能力、業務の効率化・専門性を図るために、様々なレベルでの運営をそれぞれの専門家がおこなう態勢を築く必要がある。

✓  専門家を中心としたプロジェクトチームによる大学内あるいはその周辺の福利厚生施設の充実。
海外からの多様な文化背景をもった学生・教員たちが、安心し、楽しめる環境を整備する事業を開始する。

✓  専門家による、強力な財政基盤と、資金運用の効率化システムの構築。

日本の大学全てにおいてこれらを適用することは、現在の日本の国力また文化的背景を考えると無理がある。したがって、日本国内にこれらを優先的に進める大学を5~10大学ほど選定することになるだろう。当然、大学間における格差を助長することにもなるが、日本の大学全てが沈没するより、少数の大学だけでも国際的にトップレベルの大学として競争していけるよう国としてサポートする方がよいと筆者は考える。選定されなかった大学も、社会全体の底上げという観点からすると重要な役割を果たすことは言うまでもない。

2012年9月15日土曜日

2012年9月15日

日本の学校教育の多くの場合(もちろん例外もある):
学問、科目、技術、などの「内容」を学生に学ばせ、習得させること。

日本の学校では、これが中心になっているために、自分の頭で考えることのできない人間が社会に多く出ている。

本当の教育は、学生たちが、学校を卒業した後、自分の頭でいろいろなことを深く考え、自分で新しいことをいろいろ学んでいくための術を教え、身につけさせることだと、僕は信じている。

まあ、こういう教育を受けていない人達が学校で教えている場合、この術をどうやって学生たちに教えていいのか解らないのだと思うが…。何処かで、この負の連鎖を断ち切ってもらいたいものだ。

2012年9月12日水曜日

2012年9月12日

今朝、ベランダの植物に水をやろうとして窓を開けたら、外から、でっかいゴキブリが飛んできた。

2012年9月11日火曜日

2012年9月11日

9・11。 僕はとても複雑な気持ち。アメリカでは、当日の朝、テロによる攻撃を多くのメデイアが、「Kamikaze (神風)!」とよんでいた。

2012年9月10日月曜日

2012年9月10日

朝、晩、少しづつですが、涼しくなってきました。朝のランニングも、少しですが、走りやすくなってきてます。今日の朝は、1時間弱ほど、のんびりペースで走ったあと、体幹トレーニングを15分ほどしました。

その後、キウイ、バナナ、桃、無脂肪ミルク、無脂肪・無糖ヨーグルト、アミノバイタル(粉末)、生姜ドリンク、をジューサーでミックスして朝食の代わりに飲みました。

2012年9月9日日曜日

2012年9月9日

日本にきて、ずっと思ってることのひとつ。
現在の日本には、紳士、淑女、と思える方々が少ない。自分も気をつけよう。

2012年9月8日土曜日

2012年9月8日

シドニーから大阪に帰ってきた。シドニーでは収穫大だった。

アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリアといった海外に行く度に思うけと、日本は戦後65年「以上も」経った国ではなくて、65年「しか」経ってない国なんだなと思う。もう少し、ゆっくりじっくりと国づくりを進めてくれば良かったのにとつくづく思う。ホンマに、恨むわ…。

そういう意味では、今、日本は経済的にも、政治的も、環境的にも、いろんな意味で大変だけど、将来を真剣に見つめて、じっくりと、その場しのぎではなく、底力のある国創りをして欲しい。でないと、また、一時的に繁栄した後、50-60年後に大変なことになるような気がする。

2012年9月6日木曜日

2012年9月6日

今日は、これからシドニー。シドニーには、明日の朝着。Centenary Institute のゲストルームでシャワー浴びで、その後、いくつかのミーティング。夜は研究所の所長と数人の研究者の人達と夕食して、一泊の後、土曜日の朝の飛行機で成田経由で大阪に帰ってくる。シドニー滞在時間は約24時間。忙しいけど、無駄がないスケジュールなのでOKとする。

2012年9月5日水曜日

2012年9月5日

ぼくのラボでは、現在、モデリング、シミュレーションを取り入れた研究プロジェクトが加速的に増えてきているので、ハイパーフォーマンスのコンピュータステーションを増設することにしました。

2012年9月4日火曜日

2012年9月4日

昨夜は突然に血が無性に欲しくなったので、焼肉を食べに行った。美味しかった。

別 の話だが、ある方から、「Tomさんは、日本語によるコミュニケーションが下手だよね」と指摘された。これは、僕も同感。未だに、日本語だと、自分の伝え たい真意が相手になかなかうまく伝わっていないもどかしさに日々悩んでいる。英語での意思疎通に比べて、10分の1くらいしか日本語だと伝わっていないよ うな気がする。これは、ただ単に英語、日本語という言語の問題ではなく、日本的な顔の表情や仕草から、相手の感じていることや思っていることを読み取ると いうことだと思う。人間が一番成長し、これらの能力を身につける20代から40代の長い期間をアメリカで過ごした僕には、この能力が欠如している。相手が アメリカ人だと、あいての仕草や、口調、表情などから、いろいろなことをかなり正確に読み取ることができるのだが…。

2012年9月2日日曜日

2012年9月2日

今週は、僕が教授を兼任している、シドニーにあるCentenary Instituteに出張。シドニーで新たな共同研究プロジェクトを始める可能性についての会議。一泊三日で往復です。


2012年8月31日金曜日

2012年8月31日

議論の苦手な日本人。これは、進化の過程で選択された性質なのかもしれない。「議論が苦手」というのが生物学的に、「日本人という種」の性質だとしたら、こ れは変えようがない。したがって、「アメリカから輸入した」議論を中心にしたやり方では日本はよくならないのかな…と最近思い始めた。一方、この、ぼくの 想像が間違っていることを強く願ってはいるが…。

2012年8月30日木曜日

2012年8月30日

何かが微妙にズレている。この微妙のズレが積み重なると、なかなか難しくなるので、今のうちに解決しておこうと思う。

2012年8月29日水曜日

2012年8月29日

子どもの頃から、自ら学んできた人たちは、二十歳過ぎくらいまでには自分の能力、長所、短所などを、かなり的確に把握している。

し かし、他人から「学ばされて」きて偏差値にふりまわされてきた人たちの多くは、二十歳過ぎになっても、自分の能力、長所、短所、などをよく把握しておら ず、自分のことをかなり勘違いしたまま大人になっていると感じる。このような、路頭に迷える、自分のことを極度に勘違いしている若者達を、日本に来て以 来、非常に多く目にする。

2012年8月28日火曜日

2012年8月28日

これから研究が加速的に忙しくなりそう。とてもいい傾向。

2012年8月27日月曜日

2012年8月27日

最近、研究も勉強もトレーニングも、かなり好調。

2012年8月26日日曜日

2012年8月26日

今は、朝、ジムで1時間筋トレ、40分スピンマシンでインタバル、その後、プールでのんびりと1500mフリーでながしました。のんびり泳ぐことで、色々なモヤモヤしたことが吹っ切れました。

今、スタバですが、お爺さん2人が、耳がはじけるような大声で、どうでもいいことをベチャベチャ喋ってます。きっと、お二人とも耳が遠くなっているのでしょう。まあ、お年寄りなので、仕方ないです。

2012年8月25日土曜日

2012年8月25日

今日は、友人の息子が空手の試合があったので、観戦に行きました。初めて見る空手の試合。感動しました。

2012年8月22日水曜日

2012年8月22日

以下、僕の2012118日朝日新聞Webronza論考のコピーです。もう時効なので、個人のブログなどに掲載してもよいとの許可を頂きました。

英語の苦手なあなた、騙されてませんか?

グローバル化という言葉がいたるところで叫ばれている。使える英語力を身につけるための英語教材の宣伝を目にしない日はない。英語でのコミュニケーションスキルの必要性が喧伝されているわけだが、24年以上米国で暮らし、09年に帰国した筆者から見ると、英語力が必要な理由はもう一つあると考える。それは、「騙されない」ためである。また「島国的イデオロギー=島国根性」の餌食にならないためでもある。
インターネットで情報検索する場合、日本語で検索すると、ヒットする情報のほとんどは日本国内の情報に限定される。したがって、日本国内の情報「のみ」が世界全体の情報であると錯覚・誤解してしまいがちである。本や雑誌でも、日本語で書かれたもののみの情報に頼ると間違った世界観に支配されかねない。
また、日本語で書かれた文章を読むのはほとんど日本人(あるいは日本語のできる外国人)のみであるため、日本人にとって都合のよい情報のみ発信しても、海外からはほとんど批判されない(海外の一般大衆は読んでないのだから、批判のしようがない)。したがって、日本人の多くはそのデマ情報に騙されてしまう。
筆者のよく知る科学の分野でいくつか例をあげてみよう。

 ・ 国内のメディアで「XX大学(日本の大学)のS教授のグループが世界で初めてXXを発見(解明)した」という報道をよくみる。しかし、「世界で初めて」ではなく「日本で初めて」と記述するほうが適切である場合が頻繁にみうけられる。そもそも、多くの国際学術誌(NatureScience、など)では、論文で「This is the first time to show …(これがXXを最初に示した論文である)」といった記述をしてはならない、という規則がある。(その理由を入れていただけますか?「最初」かどうかは簡単にはわからないから、ということでしょうか?)それにも関わらず、日本国内では「世界で初めて」という報道が氾濫している。

 ・ 同様に、「世界最先端」という報道・記述も氾濫している。日本語の新聞・雑誌・書籍の中には科学研究の説明に「世界最先端」という記述が頻繁にみうけられる。しかし、実際には、それらのいくつかは欧米諸国ではすでに大衆レベルの研究になっているものである。したがって、日本語のみの情報に支配されると、世界レベルでは大衆研究であるものを最先端の研究だと勘違いしてしまう。これは、特に研究者の卵である「英語の不得意な」日本の学生さんたちのキャリアに致命的な影響を与える。日本国内でのみ「最先端」の研究を世界最先端と勘違いする「井の中の蛙」的科学者が量産されることになる。日本では、「井の中の蛙」的科学者でも、研究費を獲得し、それなりの名声を得ることのできる現実がある。しかし、早晩そのような時代は終わるだろう。

 ・ 科学の様々な分野で、英語の教科書が日本語訳され、それが日本の大学・大学院でよく使われている。筆者が読んでみたこれら多くの教科書では、英語で書かれた原本の科学的ニュアンスがかなり歪曲されて記述されている。数式や化学式は問題ないのだが、生物学や医学の分野では、原本に英語で記述されている基本概念などが日本語訳では上手く伝えられていない場合がかなり見受けられる。したがって、筆者は日本語訳の教科書はあまり薦めない。

科学の世界以外でも、上記のような例は日本国内に氾濫している。海外ではすでに人気の落ちた商品をあたかも大人気商品のように称える広告、欧米では数年前にすでに廃れた流行をいかにも海外で最先端の流行のように称える広告、海外ではかなりマイナーな人物をいかにも国際的に超有名人物であるかのように称える宣伝、海外ではマイナーな報道しかなかった日本人のイベント(例えばコンサートなど)を「海外でも大盛況」などともてはやす国内報道、などなど数え切れない。日本語のみの情報に支配されてしまい、知らず知らずのうちに、間違った世界観、井の中の蛙的考え方、歪曲された事実に溢れた生活を強いられている国民は多くいるのではないかと筆者は感じる。
日本人の多くはそれで満足しているのかもしれない。しかし、いわゆる「島国根性」はこうやって育まれるのだろう。グローバル化の必要性を認識するなら、この状況を変える必要があると思う。
もちろん、英語以外の外国語もできるようになると、世界観はさらに広がる。世界は多様な文化、宗教、習慣、風習、伝統、主張、テクノロジー、学問で溢れている。それらを理解し、グローバルな社会において責任ある「つながる世界市民」として行動するには日本語のみならず、英語を含む外国語の習得は必要不可欠ではないだろうか?

2012年8月21日火曜日

2012年8月21日

僕はアメリカの大学院で教授をしていた時は、学生の指導といえば、「研究指導」だった。しかし、日本の大学院にきてみると、研究指導というよりは、学生の「生活指導」を主におこなっている先生方がいらっしゃる。とてもびっくり。

2012年8月19日日曜日

2012年8月19日

今日は予定通り、朝1時間筋トレして、スピンマシンで40分インタバル。その後、ドリルと個人メドレーを中心に30分ほど水泳をした。

2012年8月16日木曜日

2012年8月16日

うちにはテレビがあるが、最近テレビは要らないかな、と思っている。本を読んでる方が、よっぽど楽しいし、ためになる。本を読む方が人間が豊かになるし。

2012年8月15日水曜日

2012年8月15日

今日は終戦記念日。

全く関係ないトピックス。
人 間は生まれた直後から、ありとあらゆる種類のふるいにかけられて育った方が、当事者また社会全体としても良いのではないかと思う。そういう過程を多く経る ことによって、人は大人になる過程でそれぞれに適した道をみつけていくことができ、社会にも貢献することができる。たくましくもなる。社会のしくみとし て、また学校教育、家庭環境として、子供を育つ過程でできるだけ多くのふるいにかけることが重要だと思う。多種多様のふるいにかけられないで、過保護にプ ロテクトされたまま年齢だけ大人になった人間はかなり大変。

日本では、生まれてから、大人になるま で「偏差値というふるい」のみにかけられて、育ち、教育されてきている人間があまりにも多い。大抵の場合、本人はそれに気づいていない。あるいは、それ が、頭ではわかっていても、それがカラダに刷り込まれているので、どうしようもなくなってしまっている。

多くのふるいにかけられないで、なにもわからないまま、勘違いしたまま、年齢だけ大人になってしまった可哀想でひ弱な人達が、日本にはあまりにも多いような気がしてならない。

南無阿弥陀仏。

2012年8月14日火曜日

2012年8月14日

今日の朝、大阪は豪雨。京阪や近鉄は運転を見合わせてるみたい。僕は、いつも通り、朝早起きしてトレーニング。今日は雨なので、ジムで筋トレを40分した後、スピンを30分。

で も、問題点がひとつ。僕の行ってるジムのスピンマシンは、心拍数146以上が数分続くと「危険!!」とスクリーンに出て、スピンマシンが自動的に止まって しまうのが難点。インタバルのトレーニングだと、僕的には心拍数を160から170くらいにあげて、1〜2分×10 くらいやりたいのだけど…。

ちなみに僕の平常時心拍数は36〜40くらいで、最大心拍数が185〜188くらいです。

2012年8月13日月曜日

2012年8月13日

日本に3年住んで気づいたことのひとつ。
ア メリカは人種の坩堝なので、いろんな人種の人達が住んでいる。そして、みんなそれぞれの人種的バックグラウンドで見た目が全然違う。白人の中でも人種的 バックグラウンドが違うと見た目も、宗教も、文化も、言葉も、常識も全然違う。だから、見た目が違うので、他人は自分とは全く違う考え方を持っているのが 当然。自分のことが相手に解ってもらえなくて当然。人は人、と無意識のうちに考える。

ところが、日 本国内では、多くは日本人で、見かけもみんな同じなので、ついつい他人も自分と同じように考えるのが当然で当たり前だと無意識がはたらく。だから、他人が 自分と違う行動をしたり、自分とは違う価値観を持っていること自体が異常ということになってしまう。これが、日本を村社会にしている要因のひとつではない かと思う。

人間は、考えや行動が、視覚に強く支配されている動物である。したがって、見かけが同じだと、無意識のうちに自分の仲間、つまり自分と同じ考え方、価値観、をもっているのが大前提になってしまう。

僕が、日本に来て、よくまわりから言われる。
「Tom さんは、見かけが純粋の日本人で日本語もしゃべれるから、日本でとても大変だよね。Tomさんの中身は日本人じゃないのに、見かけが日本人だから、まわり と同じような考え方、行動、をして当然だと思われてしまう。だけど、Tomさんは、アメリカでの生活のほうが日本での生活より長いから、まわりの日本人と はかなり違う考え方、行動、言動をする。とても、損していると思う。Tomさんが、金髪で、青い目で、日本語喋らなければ、状況はかなり違うと思よ。」

納得である。

2012年8月11日土曜日

2012年8月11日

今日で北海道滞在も最後です。明日の午後、大阪に帰ります。

2012年8月9日木曜日

2012年8月9日

今日は長崎でした。未来のためにここに書きとめておきます。

2012年8月6日月曜日

2012年8月6日

今日、黙祷してあらためて思った。やはり、ぼくの基本にあるのは、8月6日8時15分であるということ。

2012年8月5日日曜日

2012年8月5日

今年は新渡戸稲造の生誕150年になるということらしい。生家を訪ねて、盛岡に行ってみようかな…。

2012年8月4日土曜日

2012年8月4日

自分は年をとったけど20年前と同じポリシーで生活、研究している。しかし、最近思うけど、少しこの辺を修正あるいは変更するべきなのかな、と思い始めている。年を取ると体力も精神力も日々の責任もかなり変化し、20年前とはかなり違ってきている。この週末少し考えてみようと思う。

2012年8月2日木曜日

2012年8月2日

研究に関する仕事が次から次へとやってくる。とても良いことだし、やりがいがある。

2012年8月1日水曜日

2012年8月1日

研究が忙しくて、オリンピックは少ししかテレビで観てないが、僕の観た範囲での感想。

やっぱり、日本人は弱い。残念だけど、認めるしか無い。

2012年7月31日火曜日

2012年7月31日

僕は、何事もやるなら世界一を目指すのでよろしく。

2012年7月30日月曜日

2012年7月30日

相変わらず、暑い。朝、走るペースがかなり落ちている。まあ、しょうがないか。。。

2012年7月29日日曜日

2012年7月29日

米国の僕の知っている世界トップクラスの大学、研究所には、かなりエキセントリックで性格的にはかなり問題のある人達がウジャウジャ沢山いる。そういう人達が、お互いの違いや問題点をリスペクトして、うまくやっている。僕は、そういう環境のほうが居心地が良い。

2012年7月27日金曜日

2012年7月27日

イチローがマリナーズからヤンキースに電撃移籍して、日本の各メディアはいかにも「栄転」のような報道をしているが、地元の新聞はかなり辛口。以下、New York Timesからの抜粋。

Suzuki, 38, is in the final year of a five-year, $90 million contract, but the Yankees will pay only $2.5 million of what remains, and the two players they gave up are not their top prospect.  (中略) Fans, too, who still respected Suzuki here (Seattle), had come to realize that he was a vestige of another era.  (中略) Jay Buhner, the former star player who threw out Monday’s ceremonial first pitch, said he would “vomit” if the Mariners re-sign Suzuki. (中略) The Yankees are not getting vintage Suzuki, although they certainly do not need anyone to save this first-place team.  He has shown considerable decline over the past two seasons from the days when he rapped out 200 hits in 10 consecutive seasons.  The 2012 season has been his worst.  He went into Monday’s game batting .261 with a paltry .288 on-base percentage, and did not get a hit in three more trips to the plate after his third-inning single.  It is a long way from the player he was as recently as 2010, when he hit .315 with .214 hits and had a .359 OBP.  But the Yankees hope that Suzuki will be revitalized playing for a potential playoff team for the first time in 11 years.

つまり、Yankees にとってイチローは格安の買い物で、そんなにも期待していない(イチローなんていなくても優勝できる)。例え、Ichiroが今シーズン活躍しなくても、今シーズン後にポイすれば良いだけのこと。まあ、今までマリナーズでの長年の活躍もあるから、その貢献を称えてマリナーズで果たせなかったチャンピオンシップを取らせてあげよう。こんな感じの報道。おそらく、マリナーズファンもヤンキーズファンも、こんなふうに思ってるでしょう。

いい加減、日本のメディアも、メジャーにいる日本人選手達を必要以上に美化するのはやめたらどうでしょう。メジャーはそんなに甘くないですよ。。。。

2012年7月26日木曜日

2012年7月26日

福島原発事故の事故調査委員会(黒川清委員長)がまとめた調査報告書の海外向けにリリースされた英語版調査報告書に以下のことが書いてある(New York Times 記事より抜粋):

What must be admitted, every painfully, is that this is a disaster “Made in Japan”.

Its fundamental causes are to be found in the ingrained conventions of Japanese culture: our reflexive obedience; our reluctance to question authority; our devotion to “sticking with the program”; our groupism; and our insularity.

2012年7月25日水曜日

2012年7月25日

You know that if you are too risky in your research you will get nothing done.  Or you can play it safe and reap rewards for doing essentially the same thing over and over again, but that’s really not getting much done and you have to force yourself not to do that.  You have to find the stuff that pushes the edges for you, and to do that you have to be honest and say, “What can I personally tackle?”.  Also, you have to know the times you live in.  Is there enough information for me to make progress here?  When do you yourself say you are not going to be able to solve this?  So you have to introspect and that is the good part.  But you have to guess too, and you could guess wrong.  There are no guarantees.

(By Larry Abbott, a theoretical neuroscientist @Columbia University)

2012年7月24日火曜日

2012年7月24日

今日の朝も比較的しのぎやすく、走っていてもそんなに苦にならなかった。

2012年7月21日土曜日

2012年7月21日

今日の朝は、いつもより少し涼しく、とても走りやすかった。何時もより気持ちよく2時間ほど走れた。

2012年7月19日木曜日

2012年7月19日

携帯をスマホにかえてから右肩がコリやすくなってる気がする。最近思うけど、いっそのことスマホも携帯も要らないかな、とも思いはじめている。ただ煩わしいだけの気もするし。。。。しかし、非常時にはあると助かるし。。。。迷うな。。。。

全く関係無いけど、最近、大昔に買ってたRed Hot Chili PeppersNirvanaのアルバムCDをいくつか聴いていて、こいつらホンマにスゴイやつらやと思う。僕のサイエンスのスタイルはこいつらのスタイルに通じるものがあると自分では思っている。

2012年7月18日水曜日

2012年7月18日

Great scientists, the pioneers that we admire, are not concerned with results but with the next questions.  The eminent physicist Enrico Fermi told his students that an experiment that successfully proves a hypothesis is a measurement; one that does not is a discovery.  A discovery, an uncovering – of new ignorance.  (Ignorance: How It Drives Science より抜粋)

2012年7月17日火曜日

2012年7月17日

またまた、Stuart Firestein の本からの引用。

If an outcome can be reliably predicted from a limited amount of starting information, then you have gained an understanding of an underlying principle, of the rules governing this bit of the universe. A particular set of genes predicts the likely color of your hair or eyes; two massive bodies at a certain distance will orbit each other with a particular period.  These are all instances where knowing the underlying mechanism allows you to make reliable predictions about outcomes.  In science, predicting is knowing.

2012年7月16日月曜日

2012年7月16日

暑さが本格的になってきた。朝6時前にはトレーニングをしているが、その頃にはすでに暑く湿気が高い。外を走るときはWater bottleを持って走って給水をこまめにするように気をつけている。

2012年7月15日日曜日

2012年7月15日

「Incompleteness Theorems」(by Kurt Gödel)
In his Incompleteness Theorems, Gödel demonstrated that every logical system that is complex enough to be interesting must remain incomplete.

2012年7月12日木曜日

2012年7月12日

米国コロンビア大学神経科学研究科の教授(で僕の友人でもある)Stuart Firesteinの“Ignorance: How it drives science”という著書から一節の抜粋:

It (Scientific process) is black cats in dark rooms.  As the Princeton mathematician Andrew Wiles describes it: It’s groping and probing and poking, and some bumbling and bungling, and then a switch is discovered, often by accident, and the light is lit, and everyone says, “Oh, wow, so that’s how it looks,” and then it’s off into the next dark room, looking for the next mysterious black feline.  If this all sounds depressing, perhaps some bleak Beckett-like scenario of existential endlessness, it’s not.  In fact, it’s somehow exhilarating.

2012年7月11日水曜日

2012年7月11日

NASAの研究グループが2010年にCaliforniaでリンではなく、ヒ素をつかって増殖するバクテリアを発見し、Scienceに論文を発表した。しかし、別のカナダとスイスの2つの研究グループが独立に、そのバクテリアを詳細に調べたところ、2010年の論文は間違っていて、このバクテリアはヒ素ではなく、リンを使って増殖しているということがわかり、78日のScienceOnline版)に論文を発表した。

NASAの研究グループは2010年の論文の結果は正しいと主張している。

2012年7月10日火曜日

2012年7月10日

実は“Survival of Fitness”というフレーズはDarwinではなく、Herbert Spencer27 April 1820 – 8 December 1903)という19世紀のイギリス人哲学者によって提唱されたらしい。

Herbert Spencer, a contemporary of Darwin’s, advanced the notion that societies could be understood as organisms, where individual humans could be thought of as cells, institutions played the role of organs, and development was driven by some loose analog of natural selection.  It was Spencer, in fact, not Darwin, who coined the phrase “survival of fitness”.

2012年7月9日月曜日

2012年7月9日

この週末の会議で、ある大学の先生が「感受性の高いサイエンティスト」であることの重要性を強調されていた。

2012年7月8日日曜日

2012年7月8日

この週末は医学系の研究会だった。とても実り多き会だった。

2012年7月5日木曜日

2012年7月5日

社会心理学(Social Psychology)で「The Halo Effect」とよばれる現象がある。

The Halo Effect refers to our tendency to extend our evaluation about one particular feature of another person - say that they are tall or good-looking – to judgments about other features, like their intelligence or character, that are not necessarily related to the first feature at all.

僕らが実験結果の考察をする時にも、このThe Halo Effect には神経質過ぎるほど気にしている。この場合、対象は「ヒト(Person)」では無く、ひとつひとつの実験結果である。ちょっと油断すると、The Halo Effect の餌食になったり虜になってしまう。

研究者としては大変気をつけないといけないことのひとつ。

2012年7月4日水曜日

2012年7月4日

今日はアメリカの独立記念日。マンハッタンのマンションから眺める花火が懐かしい。

2012年7月3日火曜日

2012年7月3日

最近、昼食がマンネリ化してきて、とてもつまらない。なんとかバラエティ-を増やす必要がある。

2012年7月2日月曜日

2012年7月2日

最近、論文読みが追いついていない。もう少し、勉強時間をしっかり取れるように毎日のスケジュールを見直してみようと思う。

2012年7月1日日曜日

2012年7月1日

7月になった。Tour de France も始まり、今月終わりにはIronman Lake Placidもある。New York にいた頃がとても懐かしい。今のところレース復帰予定は無いが、何時でも復帰できるようにトレーニングだけは続けておこう。

2012年6月28日木曜日

2012年6月28日

今日、アムステルダムから大阪に帰ってきた。今回も実り多き滞在だった。これを題材にこれから発展させたり、新しいことを始めたりと忙しくなる。頑張らねば。

2012年6月27日水曜日

2012年6月27日

アムステルダム滞在も今日で終わり。午後のKLMで関空に帰ります。CWIとの関係はこれからも長く続くので、アムステルダムへは頻繁に来ることになると思う。

アムステルダムはとても便利。関空(僕は大阪に住んでいるので、関空までJR環状線と「はるか」を使って40分くらいで行ける)からアムステルダム(スキポール空港)までKLMで直通だし、スキポール空港内から電車でアムステルダムのセントラルステーションまで20分くらいで行ける。また、スキポール空港での入国手続きもとても簡略化されていて、アットいう間に終わる。

日本の国際空港も、ここまで便利にしてくれると良いのだが。。。。関空はまだマシなほうで、成田の不便さといったら。。。。。まあ、「過度の複雑さ」は日本の「お家芸」なのでいくらぼやいても仕方ないのだが。。。。

2012年6月26日火曜日

2012年6月26日

今日は午前中ミーティング。午後はホテルで仕事をして、夕食はCWIの研究者と一緒。明日は日本に帰る。今回も短いアムステルダム滞在だったが、密度の高い有益なステイだった。

2012年6月25日月曜日

2012年6月25日

昨日アムステルダムに到着。今日は朝8:30から一日中ミーティング。それにしても、アムステルダムは何時来ても大好きな町。芸術的な町で、とても自由だけど深いところで様々な問題を抱えてそうな雰囲気なところが僕は好きだ。

2012年6月23日土曜日

2012年6月23日

僕自身の奥深いところはアーティストなので、ひとつひとつの研究も精魂尽くして丁寧に「この世にひとつだけの美しい成果」をだすことを常に目指している。もちろん、そのような成果に結びつく事は稀だが、常にそれを目指している。

学生教育に関しても、ひとりひとりの学生さんが「この世にひとりだけの個性豊かな人間」に成長することの手助けをすることを心がけている。

こんなことを僕が言うと、まわりにいる他の先生方(僕のまわりにいるごく一部の先生方ですが。。。)は、そのようなやり方は日本では上手くいかないですよ、といわれる。それらの先生方によると、日本では大学も大学院も学生の教育は「同じ缶詰を大量生産する」方式にしないとやっていけないらしい。また、それらの先生方から「学生さんたちも、鍛えられて個性豊かな人間になることよりも、均一の缶詰につめられて会社に送られる(つまり就職させてもらう)ことのほうを望んでますから」ともいわれた。

これって本当ですかね。。。。もし本当だとしたら、非常に残念なことだ。。。。。

2012年6月21日木曜日

2012年6月21日

アメリカにいた時は、僕はまわりから常に「こいつは次はどんな凄い事をやるのだろう」「今、どんな面白い研究しているのだろう」という風にみられていた。職場以外でも、多くの人たちは、「なにか面白いことはないか」「なんかすごいことないか」というメンタリテイ-でまわりをみている。

しかし、日本では、「こいつは次にどういう悪いことをするか」「次にどういった間違いを起こすか」「ちゃんと規則を守っているか」という目でまわりをみている人が多いような気がする。これじゃ、みんな萎縮していまうし、ダイナミックなことは望めない。

こう考えると、ラボでも、学生さん達や、研究者の人達を、「次はどんな間違いをしでかすのか」「次は何をやらかしてくれるのか」といった目で「監視」していたのではなかなか良い研究は望めないと思う。

僕も、この辺は気をつけているつもりだが、ついつい「出来ない(出来ていない)こと」に“過度”に意識が集中している空気を漂わせてしまうことがある。気をつけねばと思う。

2012年6月19日火曜日

2012年6月19日

今日は関西に台風上陸。日本の台風は僕をノスタルジックな気持ちにさせてくれる。

2012年6月18日月曜日

2012年6月18日

僕は、1991年1月(当時28才になったばかり)に、米国で、PIとして自分のラボを運営し研究してきた。したがって、PIとして21年半ということになる。長いようで短いようで。。。。

2012年6月17日日曜日

2012年6月17日

来週は僕の大好きな町のひとつであるアムステルダムへ出張です。CWIの共同研究者のところへ行ってきます。計3泊です。

2012年6月15日金曜日

2012年6月15日

Sociology の分野に“The micro-macro problem”というのがある。これは、佐藤ラボの研究分野にかなり使える。そうです。Sociologyもサイエンスの一分野なのです。Socioeconomicsも。

2012年6月14日木曜日

2012年6月14日

明日から関西も梅雨入りしそう。外であまり走れなくなるので、プールで沢山泳ぐこととします。

2012年6月13日水曜日

2012年6月13日

ロシア語を大学卒業以来、再勉強し始めて2週間ほどたった。なんとか、たどたどしいけどモスクワに観光に行っても困らない程度にはなった。秋までには、日常会話が流暢にできるくらいまでに復活したい。

2012年6月12日火曜日

2012年6月12日

Finally, in environments where individual contributions are hard to separate from those of the team, financial rewards can encourage workers to ride on the coattails of the efforts of others, or to avoid taking risks, thereby hampering innovation.

By Duncan Watts.

日本のようなチームワーク(つまり集団)を大切にするカルチャーも否定はしないが、同様に「個人プレー」も大切にしないと、ひとりひとりの「責任」という自覚も生まれないし、皆がみな他人に寄りかかり、責任を他人になすりつけ、リスクをとらず、最後には集団全てが沈没する。

また、Dr. Wattsが言っているように、イノベーションも生まれにくい。

2012年6月11日月曜日

2012年6月11日

東京大学名誉教授でNAISTの経営協議会議委員の石井紫郎先生が、NAISTの「せんたん」5月号の巻頭インタビューで、「集団で(外国へ)行く武者修行はなく、まさに単独でいろいろな体験をして鉄人になって行くことなのです。」と仰っている。

このことは、僕も過去3年間しつこく言っていること。いい加減、手取り足取りの海外研修はやめて欲しい。

現在、海外へ集団で語学研修・ラボステイに派遣するのに、NAISTバイオサイエンス研究科では、学生ひとりあたり35万円弱使っている。そこで、上記のことをふまえ、僕は以下の案を提案する。

学生1人あたり約35万円の予算を与え、英語で研究出来る能力をつけるために使わせる。どのように、使うかの計画書を学生一人一人に作成させ、それを教員でつくる委員会で審査し、認められた者に、その予算で計画を実行させる。計画書には、具体的な学習計画 (海外の共同研究ラボ滞在、国内外の語学学校、など、学生ひとりひとりの能力によって様々でよい) 以外に、必ず、具体的な最終目標(例えば、TOEICの具体的な目標点、など) と、その目標を何時までに達成する、という2点も明確に提示させる。その目標に、期限までに、到達できなかった場合は、単位を出さない。

如何でしょうか?

この案に対する批判のひとつとして「最近の学生さんはお子さまだから、とてもまともな計画書はつくれない」というのがあると思う(過去3年間の経験から、このての批判・意見がでてくるのは容易に想像できる)。

しかし、いつまでも学生(大学院生)を子供あつかいしていては、いつまでも子供のままで、じぶんひとりではなにも出来ない若者が増えるだけである。

2012年6月10日日曜日

2012年6月10日

今日、朝、1時間半ほどジムでトレーニングした。そのついでに、スピンマシンで体力測定したら、僕の体力年齢は18才とでた。実際の年齢より30才以上若いことになる。体重も身長も20才の時と全く同じなので、まあ悪くはないかなと思う。

ただ、VO2Max50ml/kg/分で、米国にいた時より少し落ちてるような気がする。もう少し、インタバルをトレーニングに盛り込むかな。

2012年6月9日土曜日

2012年6月9日

今日も午後はずっとスタバで仕事した。スタバにいく度に思うけど、若い女の子達が、フラペチーノみたいに脂肪が半端じゃない量のドリンクをマフィンみたいに甘いものといっしょに飲んだり食べたりしている。

こいつら、将来みんな糖尿病になるんだな、と思う。20年後は日本も今の米国みたいに、人口の半分以上が、肥満、糖尿病などに侵されていることを確信した。