2017年3月30日木曜日

2017330日【線香花火】
今大きく咲いた(咲いている)研究成果の多くは、一つのことをじっくりと、そして執拗に、また継続的に攻めまくった研究が多い。でも、最近は、チョコチョコチョコチョコといろんなテーマの研究を複数いったりきたりして、小さな成果が出たらそれらを宣伝することに翻弄されているケースが非常に多い。これじゃ、たとえうまくいっても、いろんな色・いろんなパターンの「線香花火」がたくさんあっちこっち光っては消えていくという繰り返しにしかならない。

これは、研究に限らず、今の社会のいろんなことにも当てはまると思う。もっと、落ち着いて、一つのことをしっかり地に足をつけてじっくり進めることができる環境がないとダメでしょう。

線香花火は、見ていて一見綺麗だし、火傷もしなし、静かだけど、周りに大きく影響することは皆無。また、一瞬で消えるので、持続性も皆無。

2017年3月27日月曜日

2017327日【裸の王様】
戦時中、日本軍が劣勢であることが明らかでも、そんなことは口にもしてはならないし、「日本万歳!」と連呼させられた時代があった。たとえそれが幻だろうが真実ではなくても認めてはならない。誰もがわかっていても、それを口にしてはならない。何が何でも、日本至上主義を貫かねばならなかった時代だ。まさに、「裸の王様」だ。王様が裸であっても、裸だと言ってはならない。

そんな時代はとうの昔に終わったと思っていたけど、全く変わっていない。いろんなことが「裸の王様」だ。真実には目をつむって、形式至上主義を貫かねばならない。真実を口にしようものなら、全てが崩壊してしまうという恐怖があり、それがずるずると続いてしまい、今やもう後戻りできなくなってしまっている。何が何でも、やらねばならない、たとえそれが間違いであることがわかっていても。そして、それは日本また日本人でなければならない。

カミカゼ、この精神は根強い。そして、それが裸の王様を生む。それを指摘しようものなら、大ブーイングそして村八分。


こういうのを目にする度に、僕の心は、怒りに満ち、そして撃沈する。

2017年3月26日日曜日

2017326日【Midlife Crisis
英語で「Midlife Crisis」という言葉がある。日本ではほとんど聞かれない言葉らしい。アメリカでは、かなり頻繁に聞くし、ジョークでもよく使われる。

今は50半ばに近づきつつある僕にとってのMidlife Crisisはなんだっただろうか、と思い返してみると、幾つか思いつくことがある。

でも、その大きな一つが、22歳から25年近く過ごしたアメリカから日本に帰国したことかな、、、。

僕が日本に帰国しようかと思い始めた40歳になるかならないかの頃、この思いをある方(僕より年配の日本人)に打ち明けたら、「心の迷い」とひと蹴りされたことを今でもしっかり覚えている。

そう考えると、日本に帰ることを決断したのは、やはり、Midlife Crisisにおける「心の迷い」だったのかもしれない。

と言っても、日本に帰国して良かったことも沢山あるので(あくまで結果論ですが)、人生はそんなもんかもしれません。

2017年3月24日金曜日

2017324日【ひと】
なんでもそうだけど、研究に関しても普段の生活そして育ちが、もろにそのまま出る。これはどうしょうもないこと。結局は、「ひと」はトータル。