2017年3月27日【裸の王様】
戦時中、日本軍が劣勢であることが明らかでも、そんなことは口にもしてはならないし、「日本万歳!」と連呼させられた時代があった。たとえそれが幻だろうが真実ではなくても認めてはならない。誰もがわかっていても、それを口にしてはならない。何が何でも、日本至上主義を貫かねばならなかった時代だ。まさに、「裸の王様」だ。王様が裸であっても、裸だと言ってはならない。
そんな時代はとうの昔に終わったと思っていたけど、全く変わっていない。いろんなことが「裸の王様」だ。真実には目をつむって、形式至上主義を貫かねばならない。真実を口にしようものなら、全てが崩壊してしまうという恐怖があり、それがずるずると続いてしまい、今やもう後戻りできなくなってしまっている。何が何でも、やらねばならない、たとえそれが間違いであることがわかっていても。そして、それは日本また日本人でなければならない。
カミカゼ、この精神は根強い。そして、それが裸の王様を生む。それを指摘しようものなら、大ブーイングそして村八分。
こういうのを目にする度に、僕の心は、怒りに満ち、そして撃沈する。