2014年7月22日火曜日

2014722日【出来るサイエンティストの性癖】
米国に居た頃、そして5年前に日本に帰ってきて、多くの「出来るサイエンティスト」と、それ以上に大勢の「出来の悪いサイエンティスト」に出会ってきた。そして、ある意味、「定理」のようなものをひとつ確信するようになった。

出来るサイエンティストのひとつの特性として、ほぼ確実にもっているもののひとつに、なんでもかなり「遣り過ぎる」傾向にあるということだ。

通常の人たちのスタンダードからすると、かなり異常なレベルで遣り過ぎる傾向にある。しかし、これは研究をする上で必要な「姿勢」「性格」で、研究は、本当にとことん、これでもか、あれでもか、と執拗に、さまざまな方向から仮説を検証し、物事を突き詰める必要がある。

出来の悪いサイエンティストは、ほぼ一様にこれができない。普通のレベルでよいと思ってしまう弱さがある。とことん突き詰める前にブレーキが自然とブレーキがかかってしまっている。


これは、かなり生まれつき、あるいは、幼い頃の育てられ方にもよるので、大人になってからは、ほぼ確実に変わらない。しかし、このやり過ぎの性癖をもっていないと、サイエンティストとしては大成しないだろう。