V-iCliniXでは「知・もの・人づくり」が趣旨で、研究だけではなく、「人づくり」も重要な要素として寄付を頂いている。そこで、日本の若手研究者あるいはもっと若い世代(小中高生・大学生)の現状を自分なりに調査して、V-iCliniXでの今後5年半の計画を策定中。
そこで、分かったこと(今頃気づいたのか!と叱られそうですが、、、)は、長続きしないのが今の若い世代の現状。線香花火みたいに、一瞬キラッと光るような研究成果をあげる人たちは結構いる。でも、そういう人たちが、その後いつの間にか消えていったり、あるいは「きらびやかだけと趣味の悪い」研究に変貌したり、ってことが多い。
これは継続的なファンディングの希少さが問題なのかと最初は思ったけど、それは表面的なことで、本質的な問題ではなさそうだということが、調査をして行くうちに分かってきた。
本質的には、社会全体としてのメンタルな問題かと思う。社会全体として「ズル賢い」メンタルが蔓延していることが問題なのだと思う。正直言って、今のファンディングが劇的に増えたとしてもおそらく現状は変わらないだろうと思う。
社会のメンタル的な問題は厄介で、ある意味、国民性や文化とも直結しているので、これを変えるのはなかなか難しい、というか変わらないかもしれない。
ズル賢さにはズル賢さで対抗するという現状。悪循環。ズル賢いことが当たり前の社会だと、ズル賢さは遺伝する(継承される)。
という訳で、現在、この病を打破する「知・もの・人づくり」計画の作成に奮闘中。