2011年11月8日火曜日

2011年11月8日

僕は自分のラボでは、卒業する時に、その「学位(修士あるいは博士)相応の社会の役にたつ能力」を身に付けてもらうことを前提にしている。しかし、日本の国立大学では、入学した学生を出来るだけ修了年限内に卒業「させてあげる」という現状があるらしい。したがって、多くの学生たちも、それを当然と思っているので、学位をとっても、名だけの学位で、卒業しても「学位相応の社会の役にたつ能力」は有していない学生が世の中に輩出される。よって、企業も大学での教育は全く信用していないので、新入社員の教育・研修に多大のお金、労力、時間を使うことになる。このようなジレンマは海外ではほとんどない(僕の知るかぎり)。非効率的な日本独特のシステムである。