2014年12月1日月曜日

2014121日【せこい我々】
今の20代、30代の若い研究者たちを、いろいろと観察していてあることを思った。

我々、あるいはそれより上の世代の、すでにある程度の地位と名声を確立した者たちが、いくら研究者としての心構え、研究の厳しさ、研究倫理、などを力説したところで、若い研究者の人たちにとっては、それらは「どうでもよいこと」なのだと思う。

それは、若い人たちそれぞれが、よい論文を沢山出して、研究費をとってきて、ポジションを確保して、兎に角自分の研究者としての地位・名声を築き上げることで精一杯だし、それらが最優先課題であるからだと思う。つまり余裕がないのだ。

こうなってしまったのも、我々、また我々より上の世代が、とても「せこい」からではないだろうかと、最近思い始めた。上の世代がせこいと、下の世代は、余裕の無い小ちゃい人間に育ってしまう。


先ずは、もっと、我々が、余裕をもって大きく広く、若い世代を受け入れるところから始めるべきなんだと自戒の意味を含めて思う今日この頃。