2015年1月13日【他人の土俵で相撲をとる意義】
僕はトライアスロン(一番長い「鉄人レース」)をアメリカに住んでいた頃から、かれこれ15年以上やっている(日本に来てからはレースには出ていないが)。鉄人レースだと、完走するのにプロ選手でも8時間半から9時間かかる。僕のようなエージグループだと10時間半から11時間かかる。
このようなレースに出ていると、欧米人のもっていない日本人独特の強みがとってもよくわかる。
とてつもない独創的で爆発的なアイデアやパワーでの勝負では日本人は欧米人には絶対にかなわない。もう、これは遺伝子にインプリントされているといっても過言ではない、どうしょうもない違いだ。なので、欧米の基準で競争したら日本は必ず負ける。日本の基準で競争しなければ勝ち目はない。
日本人の強みは、兎に角「こつこつと無心に積み重ねること」のできる能力だ。これは、本当に日本人が授かった独特の能力で、日本人の強みだ。欧米人の多くはこれが完全に欠如していて、いくら頑張っても日本人にはかなわない。
なのに、近年は欧米の基準で物事が行われている。「こつこつと無心に積み重ねること」がなくなったら後に何にも残らない日本人が、独創性、爆発的な能力を磨こうと必死になっている。そういう能力をいくら磨いても、欧米にはもっと凄いのがごろごろいるから勝ち目はないのに、、、。
こういうことを言っても、これらを肌で感じないと理解できない。そういった意味でも、海外に出て、とことん他人の土俵で相撲をとって、完敗する経験も必要だろう。そういう経験を経た上で初めて、自分(日本人)の強みを見つけることができるのだと思う。