2022年3月16日【「日本初」じゃなくて「日本発」 #日本初 #日本発 #Jxiv #JST #Preprint】
先日、JSTが日本初のプレプリントサーバー「Jxiv」を立ち上げたらしい。英語だけではなく、日本語の論文もアップできるらしい。
https://www.jst.go.jp/pr/info/info1551/index.html
Preprint serverは、arXiv, bioRxiv, medRxiv, など、既にかなり前かグローバルに存在する。
“Publish, then review” モデルは数学や物理の分野ではかなり昔から浸透していて、ライフサイエンス分野でも定着しつつある:
https://elifesciences.org/articles/64910
もっとも最近では、Preprintsをサイエンティフィックコミュニティーでオープンに査読し、その後、Publishされる「Review Commons」というオープンサインエンスプラットフォームも開始されている:
個人的には、このような状況で、何故に「日本初のプレプリントサーバー」が必要なのかが全く理解できない。自分が論文をPreprint Serverにアップするなら、グローバルに既に確立されていて世界中の研究者が既に活用しアクセスしているarXiv, bioRxiv, medRxiv, Review Commonsにアップする。なので、Jxivは必要ない。
なので、誰か、Jxivの必要性を教えて欲しい。
日本って、何でもかんでも「日本版」作りたがるけど、その必要性が全く理解できない。しかも、日本が作る日本版は、多くの場合、「ショボい」のが多く、結局、日本人でも一部しから活用しない・世界からはだれも見向きもしない、のが多い。そして、こういう「失敗作」を誰も検証しないで、「無かったこと」にされている。
「日本初」じゃなくて、「日本発」をやって欲しい。