2011年5月31日火曜日

2011年5月31日

先日書いたように、一寸油断したり、間違った判断をしたり、怠けたりすると、あっという間に落ちるところまで落ちて、這い上がってこれなくなるのが、研究の世界では常である(日本では知らないが、世界レベルつまりメジャーリーグではそうである)。

僕は、学部、大学院、ポスドクの頃はとにかくはやくメジャーリーグの監督(つまり世界トップレベルの研究を常に発信できるラボのPI)になりたくて、100%以上の努力で勉強、研究した(もちろん息抜きもたまにはしたけど)。

自分のラボを28才の時に持って以来は、とにかく毎日何時落ちるかも知れないという不安と、もっと上に行くためにもっと努力しないといけないという、二つの板ばさみのプレッシャーを毎日感じながら20年近くラボを運営してきた。日本に来てからも、このプレッシャーは変わらない。研究をしてラボを運営している限りこのプレッシャーは続くと思う。

こう書くと、研究を僕が楽しんで無いように聞こえるかも知れないが、それは違う。逆に、研究が大好きだからこそ、このプレッシャーを何十年も維持出来ているのである。