2013年1月31日木曜日

2013年1年31日

米国にいる理論物理の友人と話をしてて、以下の話を聞いて、いろいろ考えた。

理 論物理の分野では日常的に他の鋭い理論物理の研究者とディスカッションし、お互いに批判、意見交換、ブレストできる環境というのが研究の上での生死をきめ る生命線だということ。なので、自分を常にそういう多くの鋭い理論物理学者にかこまれているようにしないといけないらしい。

た しかに、僕の生命科学の分野でも、日頃からハイレベルのディスカッションができる環境はとても大切。いい研究をするには、「研ぎすまされたセンス」という のがとても大切で、それをさらに研ぎ、また高いレベルを維持するには、まわりの環境がクリティカル。そういう環境にいないと、あっという間にそういったセ ンスも錆びてしまい鈍くなってしまう。

ぼくが日本に来た頃、ある教授の先生から、「僕は長年、学生の子守りと、多くの雑用を毎年こなしてきたので、知らないうちに頭が鈍ってしまいました、、、、気をつけてください」といわれた。また、別の先生からは、 「佐藤先生、先ほどの先生の学生の発表のときの先生の質問鋭いですね!僕も昔はそういう質問がポンポン思いついてたのですが、長い間ここに居たら、そう いった質問すら思いつかなくなってしまってました、、、。」と言われた。