2010年6月22日火曜日

2010年6月21日

(6月18日からの続き)
現在、定年を超えても日本で大学等に研究室をもって研究を続けていらっしゃる大物と呼ばれている先生方がいる。その多くの先生方は確かに世界的にもそれな りの評価を受けているし、現在でも研究成果をバリバリ出されている。外部研究資金もとって来ているので、その研究費でやっていけるのであれば、大学等で研 究を続けるのはOKですよということらしい。僕は、それはそれでいいと思う。問題は、その外部研究資金が切れた時である。僕の知っている限り、外部研究資 金の切れ目が縁(宴?)の切れ目ということで、研究室を閉じなければならない。でも、何人かの大物先生たちは、まだバリバリ研究成果が出ているのに、研究 費の申請が通らなかったりすると、激怒するし、納得いかない。僕は、研究費の審査も人間がやるので、間違いだってあるし、公平な審査自体無理。人間だか ら、研究テーマやアイデアが面白いかどうかは、客観的に審査出来るわけがない。また、審査員の何人かは申請書自体ろくに読まないで審査をするかも知れな い。僕はそれも残念だけど、そのようなことがあってもおかしくないと思う。アメリカのNIHの審査でもこのようなことはよくあることだ。だから、そのよう なことが起こったからといって、ぶつぶついうのはよくない。潔くあきらめるか、山にでも登って気をとり直すしかない。他の研究費を狙ったり、翌年もう一度 トライして、神に祈るしかない。
しかし、問題は、定年を超えている先生方だと、研究費が終わるとラボを閉じないと行けないという現状である。(明日に続く)