そこで気づいたのだが、日本のランナーは、みんな格好がきまっている。ほとんどが、頭の先から足の先まで、ランニング雑誌からぬけ出てきたモデルみたいな格好をしている。つまり格好だけは一丁前である。初心者ランナーまで格好だけはオリンピック選手みたいにきまっている。
格好からはいるのではなく、もう少し本質的なことに目を向ければ良いのにと思ってしまう。
日本人は何事も周りがきちんと整ってないと不安になるらしく、野蛮性に欠ける。ゴルフでも、実力はあり日本国内では活躍できるのに、海外にいくと全然ダメな選手が多いのは、日本の選手(例えば石川遼)は野蛮性に欠けるので、海外の整っていないコンディションの悪いコースや、悪い天候下でのゲームでは、実力が発揮できないせいだと思う。以前、石川遼もあるインタビューでそのようなことを言っていたように思う。一応、自覚はしているらしい。
以上のことは研究にも通じるものがある。日本の研究者の多くは、色々なことが整っていないと、一歩も踏み出せないで、プロジェクトを始めるにあたって、先ずは、周りの細々したことを整えようとする。僕からすると、そんなに周りをチョコチョコ整える前に、先ずはプロジェクトの根本に関わることをとにかく大雑把でも良いからやってみて、プロジェクトの方向性を決定するほうが良いと思ってしまう。
「先ずは前進し、道をつくる。道のまわりに植える飾りの花などのことは後で整えれば良い。」というのが僕の哲学。