はっきりいって小樽は超寂れた町。でも、僕にとってはその寂れ方が胸にキュンときた。
小樽の歴史をタクシーの運転手さんに色々教えて貰った。小樽は、明治、大正、昭和初期にロシアや満州との貿易でとても栄えた町。木材などをロシアから輸入するため町に運河がつくられ、貿易の中心であった。そのおかげで、小樽には銀行などの金融機関がこぞって集まり、「北のウオール街」と呼ばれていたらしい。確かに、他の貿易、運河、金融の町である、マンハッタンやアムステルダムと雰囲気は似ている。また、小樽は、北との貿易の中心であったため、明治18年に(タクシーの運ちゃんによると)日本で三番目に鉄道(小樽-札幌)が敷かれた都市でもある。
このような歴史なので、小樽の町には古い洋風の建物が沢山残っている。町を歩いていると、その辺を「ロシア人の亡霊たち」がウロウロ歩いている錯覚にとらわれる。
小樽は寿司も最高に美味しい。お昼ご飯を食べるため、タクシーの運ちゃんに教えてもらった、地元の人達しかいかない、隠れ家的寿司屋に行った。おまかせで、たらふく食べて5000円はメチャ最高。しかも、今まで食べたことのないネタが満載。「タコの卵」は最高に美味しかった。とても甘く、口のなかでとろける感じ。「吉善」というお店です。
来年の夏も北海道で避暑をするつもりなので、小樽まで何回か足をのばしてみようと思う。札幌から小樽まではエアポート快速電車で約40分なので、気軽に行けると思う。
小樽市民には失礼だが、是非、小樽はこのまま、「ノスタルジックに寂れた町」のままでいて欲しい。「ロシア人の亡霊たち」にこのまま、小樽の町をウロウロとうろついていてもらうためにも。。。。