先日ラスカー 賞(ノーベル賞への登竜門といわれている世界的に権威のある賞)の発表があった。Basic Medical Research の分野では、HorwichとHartlの2人が受賞した。2人とも、細胞内でのタンパク質折りたたみ調節機構の構造学的メカニズムを明らかにした功績で受賞した。タンパク質が正常に折りたたまれないないで細胞内外に溜まると、それがもとで多くの病気になる。アルツアイマー病はその代表的なもののひとつである。タンパク質の折りたたみの不具合が根本にある病気はかなり沢山あると予想されていて、タンパク質の折りたたみ調節機構の不具合に起因している病気はもっともっと沢山これから見つかってくるものと予想される。
10月最初にはノーベル賞の受賞者たちが発表される。今年は誰が取るのだろう。僕の予想を来週あたりにでもここに書こうと思っている。