僕は1985年8月に日本を離れてアメリカに行き、2009年4月に日本に来るまでアメリカに住んでた。なので、1985年までの日本しか知らずに、2009年に日本に帰国を決心した時も、1985年までの日本をイメージして日本に帰ってきてた。
しかし現実は違っていた。2009年の日本は1985年の日本とは別の国と言っても過言でないほどいろいろなことが変わり果ててしまっていた。
今思うことは、もし20年後に僕が日本に住んでいると想定すると、その頃には自分は生きていたくないな、とかなり真剣に思う。とすると、二つのチョイスしかない。
1. 僕は70になる前に、死ぬか、流浪の旅に出る。
2. 日本をなんとか自分と同志の人たちとで変えていく。
今の日本のひとつの大きな問題。
国 が持続的に発展するためには、少数のエリートだけではダメで(もちろん必要だが)、普通だけど毎日元気に一生懸命働き、家族を支え、コミュニティーのため に貢献し、社会において責任ある行動をとれる、いわゆる「しっかりした大勢の平均的市民」という中間層のエネルギーがもっとも大切だと僕は思う。
今の日本にもっとも欠けているのは、この中間層が劇的に減少し、弱くなってしまったことかな、と僕は思ってる。この、エネルギーのある中間層を厚くするための、教育、社会保証制度、政策がうまく言ってないのだと思う。
これは、1960年〜1980年代の「イケイケ」ムードにかまかけて(自国の発展を過信し過ぎて)、足元を見失ってしまっていたからではないかと僕は思っている。
「祇園精舎の鐘の声(音)、諸行無常の響きあり」