2010年2月11日木曜日

2010年2月10日

今日から金曜日まで東京に出張。今、新幹線のなかで弁当を食べ終わった所。では予告どうり、「本当に、これからの日本の発展にとって科学の発展が大切かつ必要か?」という問題に付いて僕の今考えることを書いてみる。
先ず、前置きとして、若い世代が科学に興味を持たないし、職業として科学関係を選ばないといった科学離れと「これからの日本の発展にとって科学の発展が大 切かつ必要か?」という問題は必ずしも関係ある訳では無いと僕は思っていると言っておきたい。多くの若い人たちはこの世の中におこっていることを科学的に 考察することをしないし、そんなことはどうでも良い事だと思っている。先ず、ここに一つの問題があると僕は思う。もうひとつの問題点は、多くの若い人たち はこの世の中を良くしようという動機では職業を選ばない。だから、例えこれから日本が発展するために科学の発展が必要だとしても、それが理由で科学に興味 を持ったり、科学関係の職業に付くことは少ない。
しかし、「本当に、これからの日本の発展にとって科学の発展が大切かつ必要か?」という問いに対して、もし答えがNOだとすると、ますます科学離れがひど くなると僕は思う。日本は今まで科学の概念、原理を欧米からどんどん吸収して、それを利用して素晴らしい科学技術の発展を成し遂げてきた。これにより、国 が金銭的に発展し、世界のなかでも先進国の一つに成り上がった。これからは、中国やインドなどの状況からして、日本は確実に今の科学技術に支えられた金銭 的先進国の地位を守ることは不可能だと僕は思う。
この様な状況で日本に科学の発展は必要だろうか?僕の答えはYESである。先ず、科学技術の発展。おそらく、日本は科学技術の発展では世界をリードできな くなると僕は予測する。これからは、科学技術で世界をリードして行くであろう、中国、インド、アメリカ、韓国、シンガポール、マレーシアなどの国とうまく 一緒に世界中で必要とされている先端技術の開発に世界チームの一員として貢献して行く方向へ向かうようになると思う。この世界チームのリーダーには中国、 インド、アメリカがなり、日本はそれに貢献するというかたちをとるしかないと思う。だから、この様な形になったときに、意味のある、立派な貢献のできる素 養をもった若い世代の人たちを育てるような教育システムを確立するのが良いかと思う。
しかし、科学は科学技術だけではない。これまで技術革新は確実に金銭的富を国にもたらしてきた。しかし、科学はもともと(紀元前から)哲学から始まったも のである。科学のもうひとつの大きな大切な要素は科学的概念、原理の創造である。僕は、この「哲学的科学」の分野で日本は世界をリードして行くことができ る可能性を持っているし、この分野で日本が世界をリードして行くことが日本、また世界の発展に貢献できる道だと思う。
では、「哲学的科学」がどうして自国、ひいては世界の発展につながるのだろうか?
To be continued tomorrow (続きは明日)....。
追伸
どうでも良いことだけど、僕の席の斜め後ろに60才後半か70才台の身なりのきちんとした、おしゃれで、しかも芸術家風の老人が若い秘書(または付き人) 風の女性と一緒に座っている。服装からして、大阪から東京へでも、なにかの仕事で二人で向かってる雰囲気。さっきから、この老人のオッサンがしきりにどう でも良い話をして、この若い女性の気を引こうと一生懸命、デッカイ声で話してる。この世の中、ジジイになると男は皆こんな風にスケベジジイになるのだろう か?女性の方は一生懸命、この爺さんを傷つけないように対応している。可愛そうに。