2010年10月12日火曜日

2010年10月11日

アメリカにいる時、僕のラボにEmery Kalinov (ご両親がブルガリアからの移民)という学部生さんが夏休みに3ヶ月研究しに来ていた。彼は、とても優秀で、しかも研究熱心だった。将来は医学部に進学 (アメリカでは学部4年を卒業したあと医学部に進学する)を夢見て、医学研究をしたいと言っていた。でも、夏休みが終わって大学に戻ってしばらくして白血 病だということがわかった。2年くらい、白血病と闘ったけど、最後は家族にかこまれて、安らかに眠りについた。僕もEmeryの最後をご家族と一緒に看 取った。そのあと、葬式に彼の大学の友達が大勢来ていて、皆が僕にひとりひとり挨拶に来てくれて、Emeryは最後の最後まで、彼の友人、家族に、僕がど んな研究をしていて、凄いサイエンティストなんだよ、と僕のことを皆に自慢していたらしい。そして、そんな僕のところで研究出来て、色んなことを学べて、 自分が将来、医学研究者としてやって行く決心がついた、と言っていたそうである。僕みたいな研究者になりたいといっていたらしい。ほんとうに僕のことをま わりに自慢していたらしい。 僕はそれを聞いたとき、とてもうれしかった。このようなことは、学生さんを育てていると、時々ある。このような経験は僕自身にも、大きなエネル ギーを与えてくれる。また、研究者になってほんとうに良かったと思うことのひとつだ。残念なのは、Emeryがもうこの世の中に居ないという事実だ。