2010年8月30日月曜日

2010年8月29日

先週はNAISTバイオサイエンスのサマーキャンプ(Retreatみたいなもの)に2泊3日で行って、多くの学生さん、ポスドク、助教のトー ク、ポスターのプレゼンを聞いた。中々楽しかった。アメリカでも多くの大学院でRetreatが毎年ある。アメリカのそれと比べて二つ気になったことがあ るので、ここに書いておく。 アメリカの学生さんやポスドクのプロジェクトはもっともっと様々な研究、ユニークでアット驚くアイデアに基づく研究が多いように思う。 NAISTのバイオの場合、動物、植物、微生物、システムバイオロジ-、構造生物学、生物医学といった多岐にわたる分野があるけど、根本にある考え方やア イデアがかなり画一的だと思った。ほとんどのプロジェクトが(もちろんいくつかの例外はある)同じような思考の仕方に基づいているような気がした。もっ と、自由に、個々の自分らしい、研究をしてもいいのにと思った。
もうひとつは、多くの学生さんたち、助教の方々が、「ただ研究をしている」といった印象をもった。それぞれの研究が「何のための研究」で、「何 を明らかにしようとしているのか」、それを明らかにした暁には、「その分野の何がどれくらいアドバンスするのか」をしっかり考えて研究したほうがいいと思 う。もちろん、研究にはSerendipity はつきものなので一概にはいえないけど。。。。。
ところで、先日書いた、広中平祐と小澤征爾の対談をまとめた本だけど、僕が今考えているようなことをすでに35年前に、2人とも思っていたんだと、とても驚いた。それらについて、少しづつ、ここにも書いていこうと思う。