2010年9月6日月曜日

2010年9月5日

小澤と広中の対談をまとめた「やわらかな心をもつ」の中からいくつか、抜粋して、これからアメパンに、時々書いてみようと思う。先ずはひとつ。
運・鈍・根
成功するためには、昔から、運、根気、鈍の三つが必要だといわれている。でも、このなかでも、特に最近(1970年代)、鈍が欠けてるんじゃないか、と広 中さんは言っている。頭のいい人はなにもかも覚えて、ちゃんと頭の中で整理できる。でも、それが出来ないと、何が大切で、何がいらないものかを識別して、 選択的に大切なところだけを自分の頭にいれる。鈍だと、自然と無意識のうちに、この識別する勘を高めていく、といったことをやる。広中さんは、こういって いる。
僕も、同感だ。特に研究者は、メチャ頭のいい人より、少し(というか、結構)鈍な方が、僕の知っている限り、アメリカでも日本でも、研究者とし て成功している。だから、(というわけではないけど)高校生のときに、生物、物理、化学オリンピックなんかでメダルをとったり、大学受験の入試や全国模試 で、常に上位の点数をとるような、学生は研究者としては、あまり向いて無いような気がする。頭はまあまあよくて、でもどこか少し鈍くさいところがあるくら いの方が、研究者としては成功しているように思う。少し鈍な方が、ユニークな独創的な研究をしているように思う。
生物、物理、化学オリンピックなんかでメダルをとったり、大学受験の入試や全国模試で、常に上位の点数をとるような頭のメチャいい人たちは、ス パイ、弁護士、Stock Broker、軍の幹部、国の行政幹部、などの職業が適していると思う。特に、スパイなんかがパーフェクトだと思う。