2010年7月16日金曜日

2010年7月15日

日本の多くのラボでの学生の教育に僕は疑問をもっている。 その①
学生がラボに入ると先ず、そのラボの先輩の大学院生、研究員、助教の先生に「子分」のようにくっついて、研究手法を1つ1つ教えて貰い、それらを何回も繰 り返して、きちんと出来るようになるまで、計算ドリルをやるように、何回もやる。それから、それぞれの研究手法を1人で出来るまで、また何回か繰り返す。 また、研究テーマもラボの研究テーマやそれらに関係する他のラボの研究の流れを学ぶ。これらを全てきちんと出来るようになって、それらを土台にして、自分 なりの考え、研究テーマをつくりあげていく。だいたいこんな感じである。
僕はこれらが全て悪いとはいわないが、このようなやり方だと、常になにかお手本があって、それを先ずは真似することからはじめないと、なにも出 来ない人間しか育たないのではないかと思う。このようなやり方だと、優秀な技術者(ハンド)は生まれるかも知れないけど、優秀な学者(ブレイン)は生まれ 難いと思う。優秀なブレインが育つには、お習字や伝統芸能を習うようなやり方ではダメだと思う。
僕はブレインがあれば素晴らしいハンドをもった人と一緒に研究したり、素晴らしいハンドをもった人達を雇うことによって、独創的な研究が出来ると思う。逆に素晴らしいハンドをもっていても、独創的な考えの出来るブレインがないと宝の持ち腐れになってしまう。