2011年6月13日月曜日

2011年6月13日

先日ここに書いた、ある日本人研究者のひとのEditorial に関して。このような、世界に発信するところで、間違った情報がいくつか書かれている。

この人は、伊藤若冲が「浮世絵」を描いていたと、Editorial に書かれているが、間違い。伊藤若冲は、動物とか自然は描いてるけど、浮世絵は描いてない。また、この方は、華岡清州が全身麻酔をおこなったのも、鎖国という環境でこそ、日本独自のものが世界に先駆けて出来た例として書かれておられるが、これも間違い。華岡清州は東洋医学と西洋医学(主にオランダ医学)を学んでおり、その勉強を「応用して」全身麻酔を行っただけで、別に日本独自のものでもなんでもない。

このように、世界中に発信するような場に書く場合(というか、そうでなく小さなところに書く時でも、書き物は全て:「書いたものは永遠に残る、つまり本人が死んだ後も残る」という認識をもつ必要がある)は、きちんと情報の正確さを確認してから、発信して貰いたい。

全然、話しは違うが、僕は最近、アメリカにいた時の「緊張感が漲った環境」がとても恋しい。このまま、「ぬるま湯社会」にいると、僕は「世界に通用しないただの日本人」あるいは「世界に通用していると勘違いしている日本人」になって終いそうで、とても怖い。今すぐ、なんとかしないといけない。