内定が決まったとラボに報告するとラボで研究を再開しないといけないかららしい。暫く、内定が決まってないと嘘をついて、秋くらいにようやく内定決まりましたと報告し、数ヶ月修士論文の研究をすれば、自動的に修士号が貰えると考えているらしい。
就職の内定があるのに、さすがに研究不足といって、修士号を出さないなどという不条理なことをいう先生はいないとたかをくくっているらしい。実際には、学生を指導している助教やポスドクの人たちが手取り足取り、なんとしても修士号をとらせるために必死こいて学生の実験を手伝っているというのが現状らしい。
この話しを聞いて、僕は開いた口が塞がらなかった。学生たちは何のために大学に来ているのか。。。。。授業料の無駄だから、そのような学生は大学院に来なくていいのにと思う。アメリカでは、こんな気持ちで大学院には学生は来ない。ほとんどが、かなり真剣で、必死に学位をとるために勉強、研究している。だいたい、相当な努力をしないと学位はもらえないし、だれも手助けしてくれない。
この話しNAISTだけかと思ったが、色々な人達に聞いてみると、日本の大学院修士過程ではよくあることらしく、東大、京大、阪大などでもよくある話しらしい。
このようなことを考える学生にも問題はあるが、僕は日本の教員側にも問題があると思う。だいたい、日本の教員は手取り足取り学生の面倒を見すぎる。一年弱の研究で「研究初心者」の学生に修士論文の研究ができるわけがない。それを無理やりできるようにと、助教やポスドクが手取り足取り実験を手伝ったり(ひどい場合には実験の一部をやってあげたりしているらしい)している。
もう、 いい加減にするべき。学生も教員も乳離れしないと、日本の大学はほんとに駄目になってしまう。僕は少なくとも、NAISTバイオサイエンスだけでも、即刻この状態はなんとかしないといけないと思うので、やりますよ!! (何をやるかはここでは書けません)。