2011年4月14日木曜日

2011年4月13日

僕のラボでは学生さん、ポスドク、助教の先生方、全員と2週間に1回、僕と1対1でデーターミーティングをしている。ほぼ全員と英語でディスカッションを30分~1時間ほどしている。学生さんの多くは、中々自分の言いたいことが英語ではスムーズに言えないで、とても歯がゆい思いをしていることと思う。

僕は、この「歯がゆさ」がとても大切だと信じている。自分の言いたいことが、うまく言えない、相手に伝わらない、相手の言っていることがわからない、内容の濃い話しが出来ない、こういった「歯がゆさ」「悔しさ」がとても大切だと、僕は信じている。これらの「歯がゆさ」「悔しさ」があってこそ、人はそれらを克服しようと努力するのだと思う。もちろん、「歯がゆさ」「悔しさ」に打ちひしがれて、それらから逃げて諦めてしまう学生さんもいると思う。そのような学生さんには、僕はあまりなにも出来ない。僕がそのような学生さんに唯一できることは、諦めないようになんとか励ますことしかない。

人間の成長には「歯がゆさ」「悔しさ」がとても大切なことだと僕は信じている。僕は、アメリカで過ごした25年間で、日本人、アジア人というだけで様々な差別を受けた。僕はこれらの差別を受けたことで、「歯がゆさ」「悔しさ」を沢山感じた。しかし、それらをバネに成長することが出来た。

皆さん、居心地の良い環境にばかりいないで、「歯がゆさ」「悔しさ」を沢山感じる環境に自分をおいて、修行してください。驚くほど成長出来ます。また、「歯がゆさ」「悔しさ」を感じている時にこそ、真の友人と出会うことが出来ます。